LINEを活用した予約システムとは
「LINEから予約をしたい」「LINEで予約管理を行いたい」という課題を解決するのが、LINEを活用した予約システムです。LINE公式アカウントの基本機能には、予約受付機能が搭載されていないため、単体では予約管理を行うことができません。そのため、予約システムと連携することで、LINE上での予約や受付管理が可能になります。
本記事では、予約システムの導入を検討している事業者様に向けて、LINEを活用した予約システムのメリットと選び方について解説します。
LINE連携のメリット
顧客の利便性向上
電話予約やオンライン予約など、さまざまな予約手段があるなかで、近年ではスマートフォンから予約を行う顧客が増えています。JTB総合研究所が発表した「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2024)」によると、2013年以降スマートフォンでの旅行商品の予約購入比率が継続して増加していることがわかります。スマートフォンの利用時間は増加傾向にあり、なかでもLINEは日常的に使用されるツールです。予約がLINEで行えるようになると、顧客の手間や負担を大きく軽減するため、利便性の向上につながります。
マーケティング面の強化
予約システムとLINEを連携するためには、サービスに関連した公式LINEアカウントの作成が必要不可欠です。公式LINEでは、トーク画面下部に固定で画像やメッセージを掲載できるリッチメニューや、配信日時を指定できるステップ配信など、多様な機能が利用できます。予約システムと連携していれば、LINEを集客に活用するだけではなく、予約までシームレスに進めることが可能になるため、より多くの顧客獲得へとつながります。さらに、LINE上で顧客データと予約情報が連携されることで、リマインド配信や再来店促進のメッセージ配信など、継続的な顧客管理(CRM)も効率的に実行できます。
参考記事:LINEヤフーBusiness「LINE公式アカウントでできることは?機能と活用メリット」
CRMとは?
CRMは「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」を指し、顧客情報を収集し、分析することで、顧客のニーズを理解し、関係を強化して売上拡大につなげることを目的とします。CRMシステム、CRMツールとも呼ばれ、顧客情報管理、営業支援、マーケティング支援、カスタマーサポートなどの機能が搭載されています。
CRMに役立てるおすすめの顧客管理システムについては以下の記事をご覧ください。
LINE連携システム導入の3ステップ
ステップ1 公式LINEを開設する
公式LINEアカウントは無料で開設できます。個人のLINEアカウントまたはメールアドレスから登録でき、PC・スマートフォンのどちらでも作成可能です。開設方法は画面の案内に従えばかんたんに進められるため、初めての方でもスムーズに設定できます。
ステップ2 予約システムを導入し、予約サイトを作成する
次に、LINE連携が可能な予約システムを導入します。公式LINEを開設しただけでは、顧客の予約に対応することはできません。LINEチャットで1件1件予約を受け付けることはできますが、電話対応と同じように管理者が手動で予約を管理する必要があります。予約システムを導入することで、予約を24時間365日自動で受け付けられ、効率的な予約管理を実現できます。
予約システムの選び方については次の項で解説していますので、未導入の方は参考にしてください。
ステップ3 公式LINEを予約システムと連携する
公式LINEアカウントと予約システムの準備が完了した後は、使用している予約システムがLINE連携に対応しているプランかどうかを確認します。連携機能の条件はシステムによって異なり、無料で利用できる場合もあれば、有料プランへの加入や追加料金が必要なケースもあります。条件を確認し問題なければ、各予約システムで案内されている手順に従って連携設定を進めます。
LINE連携対応システムの選び方
LINE連携が可能か
まずは予約システム側がLINE連携に対応しているか、必ず確認しましょう。LINE公式アカウントを作成しても、導入した予約システムがLINE連携に対応していない場合は、連携機能を利用できません。予約システムの公式サイトや料金表、機能一覧などから、LINE連携の有無と対応プランを事前に確認しておくことが重要です。
LINE連携で使える主な機能
LINE連携が可能な予約システムでも、利用できる機能はシステムによって異なります。「LINEからの予約だけではなく、管理者側に予約完了通知が届いてほしい」など、どのようにLINEを活用したいか明確にした上で、それに適した予約システムを選択しましょう。
予約システム側の機能
LINE連携で使える機能だけではなく、予約システムが提供する機能を比較することも重要です。予約システムを導入するにあたり、予約サイトを開設する必要があります。機能が豊富で、操作性に優れたシステムほど、運用がスムーズに進みます。予約システムのなかには無料で導入できるシステムもあるため、まずは無料プランで使用感を試してみるという方法も非常に有効です。
RESERVAのLINE連携機能

LINE連携可能な予約システムでおすすめなのが「RESERVA」です。国内シェアトップクラスを誇るクラウド型予約システムで、導入数は35万社を超えています。RESERVAは業界・業種問わず350種以上の業態で利用されており、国内No.1予約システムとして知られています。無料のフリープランから利用可能で、最短3分で予約サイトを作成できます。一部有料機能があるものの、多くの機能を無料で利用できます。シンプルな操作性で、予約システムの導入がはじめての方でも気軽に始められます。
RESERVAのLINE連携は、追加の有料オプションのため、すべてのプランで利用できます。そのため、まずは無料プランで運用を始めつつ、必要に応じて上位プランへ切り替えるといった柔軟な導入が可能です。
本項では、RESERVAのLINE連携で利用できる機能をご紹介します。
連絡先入力を省略した予約
予約サイトから予約する場合、氏名やメールアドレスなどの個人情報を入力する必要があります。RESERVAのLINE連携では、LINEを利用して予約する際に、取得する連絡先項目を管理者側で自由に設定できます。顧客は自分のLINEアカウント情報を元に予約できるため、氏名や連絡先を入力する手間を省け、スムーズに予約が完了します。
LINEでの各種通知・配信
顧客がLINEアカウントを使用して予約などを行った場合、予約完了やキャンセルなどの通知が、メールではなくLINE公式アカウントから自動で配信されます。顧客は予約内容の確認やキャンセル手続きをトーク画面からかんたんに行えるため、時間と手間を大幅に削減できます。ほかにも、月額プランや会員機能など、各種案内やリマインド通知もLINEで受け取れるため、LINEだけで予約に関する管理が完結します。
参考記事:予約DX研究所「LINE連携を利用して、予約のプロセスをかんたんに!【RESERVA機能紹介】」
まとめ
本記事では、LINE連携ができる予約システムについて解説しました。
LINE連携を活用した予約システムを導入すると、顧客だけでなく管理者側の利便性も向上し、業務の効率化につながります。しかし、LINE連携で利用できる機能はシステムによって異なるため、導入時には慎重に比較・検討することが重要です。自社の運用に適した予約システムを選ぶことで、より効果的な運用が可能になります。
LINE連携ができる予約システムの導入を考えている事業者の方は、本記事を参考にしてみてください。
 
          