経費精算システムとは、経理担当者が行っている経費精算業務をIT化し、経理業務の効率を上げるシステムのことです。
経費精算システムの経理業務効率化によるメリットは大きく、新型コロナウィルスの影響でテレワークが進んだことにより、さらに注目されるようになりました。
しかし、「経費精算システムを導入したいが選び方がわからない」「経費精算システムの経費精算業務の効率化以外のメリットがわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では経費精算システムのメリットと選び方のポイント、おすすめの経費精算システム「楽楽精算」「ハイ!経費」「Concur Expense (コンカー経費精算)」「マネーフォワード クラウド経費」の4社を比較しながら紹介していきます。
1. 経費精算システム導入によるメリット
「経費申請のためのレシート管理や申請リストの管理が面倒」「経費精算の入力ミスで、もう一度申請作業をやり直ししなければならなくなった」「経費申請がなかなか承認されない」などの問題に直面したことはありませんか?
経費精算システムを取り入れることで、このような問題を解決することが可能です。以下、導入のメリットを解説します。
コスト削減
経費精算システムを導入することで、あらゆるコストが削減されます。具体的には「経費精算管理のために必要だった資料などが不要になりペーパーレス化が促進され、紙代やインク代が削減される」「経費精算管理のために必要だったレシートや資料の保管場所が不要になる」「経理業務が効率化されるため、経理人材の人数をカットできる」などがあげられます。
経理業務効率化
経費精算システムの導入で、経理業務が効率化されます。例えば、「経費精算にかかる工数が減り、経費の申請から承認までの時間が短くなる」「経費精算業務時の入力ミスによる作業のやり直しがなくなる」「不正申請のチェックが容易になる」「様々な地域にある支店や支社の経費精算をまとめて管理できる」といったメリットがあげられます。経理担当者の負担はもちろん、働く社員全員の負担が軽くなるのです。
2. 経費精算システムを選ぶ4つのポイント
「経費精算システムを導入したいけれど、選び方がわからない」という方のために、経費精算システム導入の際に大切にしたい4つの選び方のポイントを紹介していきます。
セキュリティ体制が整っているか
経費精算システムを選ぶ際に最も重要なポイントです。経費精算は財務諸表の作成に必要なため、サイバー攻撃などによって内容を書き換えられてしまうと、深刻な事態に陥ります。また、システムの利用時に利用者である従業員の個人情報を登録するため、従業員の個人情報取り扱いにも注意しなければなりません。そのため、セキュリティが整っているか否かを重要視する必要があります。
経費精算システムを選ぶ際には、システムを提供する企業がPCI DSSというセキュリティ基準やISO27001という国際標準規格に準拠しているかなど、第三者機関による認証を取得しているかを確認しましょう。
システムが使いやすいか
せっかく経費精算システムを導入しても、システムの操作性が悪い、機能の理解がしづらいなどの問題があると、かえって経費精算処理に時間がかかったり、利用者の精神的負担が増えたりします。シンプルで扱いやすいデザインのシステムを選びましょう。
コストパフォーマンスが高いか
経費精算システムを導入するには、費用がかかります。しかし、導入することによって今までかかっていたコストの削減や、経理業務の効率化が期待できます。システム導入費用と、導入によって得られるメリットが見合うようにしましょう。
スマホから利用できるか
従業員がスマホから経費に関する情報を入力することができると、申請漏れが防げます。また、月末に経費申請が集中しないため、経理担当者の負担が減るといったメリットもあります。スマホからシステムが利用できるか否かは、必ずチェックしましょう。
3. おすすめの経理処理システム4社
楽楽精算
動画引用元:楽楽精算 楽楽明細公式
・導入実績8000社以上で安心
・導入時に専任担当者のサポートあり
・JIIMA認証の電子帳簿保存法対応システム
・国際標準規格の「ISO27001」認証を取得、信頼のおけるセキュリティ体制
・スマホやPC上で経費精算の申請から承認が可能
・規定違反の申請は自動でエラーにしてチェックの手間を大幅削減
・仕訳や会計ソフトへの入力が不要、FBデータ作成で振り込みの手間も削減
・無料トライアルあり
初期費用 | 100,000円 |
料金プラン | 30,000円~ ※人数により変動 |
ハイ!経費
・1名から利用可能
・商材、案件などプロジェクト単位で経費精算可能
・予算管理・承認状況をメンバー間で共有可能
・業界最安値
・マニュアルを読まずとも、直感的に扱える操作性
・電話やメールで導入前後のサポート
・電子帳簿保存法に対応、文書、帳票の電子化、仕訳が自動で行われる
・駅すぱあとと連携した自動経路検索が追加料金なしで利用可能
・無料トライアルあり
初期費用 | 1アカウント:1,000円 |
料金プラン | 1アカウント:300円 |
Concur Expense (コンカー経費精算)
動画引用元:SAP Concur
・シェア7年連続No.1、継続率99%で安心
・発注情報や電子請求書など、紙やメールに添付されたPDFの請求書を全て同システム上で管理可能
・使いやすいUI/UX
・ISO27001など、世界基準のセキュリティ基準に準拠
・ガバナンスチェック機能や専門の業界に特化した機能まで、豊富な機能を用意
・会社独自の監査ルールにも設定可能
・TAXI、駅すぱあとなど、多様なサービスと連携可能
・出張手配から領収書の取り込みなど、経費精算作業の全てにスマホで対応可能
初期費用 | 中小企業:0円~ 中堅・大企業:個別見積もり |
料金プラン | 中小企業:29,000円~ 中堅・大企業:個別見積もり |
マネーフォワード クラウド経費
動画引用元:Money Forward
・写真を撮るだけで領収書の読み取りが完了
・口座やクレジットカード、AmazonなどのECサイトと連携し自動で経費データを入力可能
・自動車の燃料費精算や交通系ICカードの読み取り、経路検索機能など交通経費精算に便利
・電子帳簿保存法に対応
・様々な会計ソフトやマネーフォワードクラウドのサービスと連携可能、経理業務を効率化
・プライバシーマークを取得、安心のセキュリティ
・無料トライアルあり
初期費用 | 0円~ |
料金プラン | 2,980円~ ※プランにより変動 |
まとめ
今回は経費精算システムのメリットと選び方のポイント、おすすめの経費精算システム「楽楽精算」「ハイ!経費」「Concur Expense 」「マネーフォワード クラウド経費」の4社を比較しながら紹介しました。
経費精算システムを導入することによって経理業務の効率化・コスト削減が実現できれば、社員の方々の働きやすい環境が整い、企業の発展につながります。ぜひ本記事の経費精算システムの選び方のポイントや、おすすめの経費精算システム「楽楽精算」「ハイ!経費」「Concur Expense」「マネーフォワード クラウド経費」4社の比較を参考に、経費精算システムを導入してみてください。