【導入事例付き】フィットネスジムが活用できる便利なシステムを紹介

【導入事例付き】フィットネスジムが活用できる便利なシステムを紹介

近年、フィットネスジムでは様々なシステムが導入されています。システムの活用は、予約、受付、会員管理などの業務を自動化することで、効率的な経営に繋がるだけではなく、人と人の接触を減らすことで、コロナの感染拡大を防ぐ「3密回避」にもなります。

現在(2021年5月11日時点)、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県での緊急事態宣言発令にともない、多くの大型フィットネスジムやスポーツ施設は休業中となっています。宣言解除後に、人々が安心して利用できる施設を整備するための1つの取り組みとして、今後は「フィットネスのDX化」を推進していくことが重要です。

この記事では、bizlyが厳選した「フィットネスジムの運営に便利なシステム」を解説しながら、実際に導入している企業を紹介します。

入退館システム

入退館システムとは、会員が施設を利用する際や、利用を終了する際に発生するフロント受付業務を単純化するシステムです。さらに会員証情報と連携した正確な入場チェックで、会員のなりすまし連れ込みを防ぐことができます。

UNLIMITED EVOLVE FITNESS「センサーゲート」

札幌市にあるフィットネスジム「UNLIMITED EVOLVE FITNESS」では、システムギア株式会社製のセンサーゲート(ADC-800)を導入しています。

会員は、個人用のICカードやICリストバンドを入場ゲートに読み込ませて開錠し、館内に設置されている自動券売機でチャージを行ったり、レンタル品やプロテインなどの引換券を購入し、施設を利用できます。スタッフの業務軽減とともに、駅のようにスムーズに通ることができるので、顧客の満足度向上にもつながります。

AZBL24「顔認証システム」

群馬県の24時間営業トレーニングジム「AZBL」では、株式会社セキュアが提供する「顔認証システム(SECURE FR)」を導入しています。

AZBL24ではオープン当初、カード認証による入退館管理を行っていましたが、カードの貸し借りによるなりすまし利用や、友人・家族の連れ込みが発生したことで、より精度の高い顔認証システムの導入を決定しました。

さらに、顔認証システムは、カード認証や指紋認証と異なり、端末に触れることなく入館することができるので、新型コロナウイルスの感染対策としても有効です。

セルフチェックインシステム

セルフチェックインシステムとは、フィットネスジムなどで予約したレッスンに参加する際や特別会員限定のトレーニングルームに入る際に、会員自身で入場処理を行うシステムです。スタッフによるチェックイン業務を減らし、予約していない会員や一般会員がレッスンに紛れて参加してしまうことを防ぐことができます。

パーソナルトレーニングジム2PUMP「アプリを用いた入場管理」

熊本県にある「パーソナルトレーニングジム2PUMP」では、株式会社 Photosynth (読み仮名:フォトシンス)の管理システム「Akerun」を導入しており、会員は事前にインストールしたアプリを利用して、スマートフォンで鍵を開錠することができます。

パーソナルトレーニングジム2PUMPが、Akerunを導入した目的は、通常のプログラムを終えた特別会員のみが利用できるトレーニングルームで、一般会員のなりすまし入場を防ぐことでした。カードでチェックインするタイプのシステムは、コスト面管理面に懸念がありますが、Akerunはドアに貼り付けるだけで設置が完了するので、少人数のスタッフで事務作業に時間をかけられないパーソナルトレーニングジムにとって、効率的に鍵の管理を行うことができます。

POSシステム

POSシステムとは「Point of Sale(販売時点情報管理)」の略称で、売上情報を集計・記録・分析して、そのデータを経営に活用するためのシステムです。

POSシステムでは売上データだけではなく、顧客情報在庫情報なども管理でき、「販売実績が把握しやすい」「商品の売れ行きや在庫の動向がわかりやすい」「会計時の業務効率が上がる」などの導入メリットがあります。

パーソナルトレーニングジムBip「顧客・従業員管理システム」

都内に2店舗を展開する「パーソナルトレーニングジムBip」は、株式会社ジオベックのPOSシステム「SOSIA POS SALON」を導入しています。

日々の会計情報が、会員情報と連携して記録されるため、会員一人ひとりが、いつ、どんな決済方法で、ジムを利用したのかを集計・分析することができます。

また、トレーナーの稼働状況や実績も可視化し、どのトレーナーがどの会員を何人担当しているのか、どれぐらい成果は出ているのかを、2店舗のデータを統合して管理しています。

予約受付管理システム

予約受付管理システムとは、電話やメールなどから寄せられる予約受付業務を自動化し、顧客情報をまとめて分析するシステムです。予約だけではなく、クレジットカードの登録で、事前決済まで行えるシステムも多く、キャンセルにともなう金銭トラブルなども防ぐことができます。

最近は、RESERVAのようにZoom連携が導入されていたり、Super SaaSのように多言語対応機能が導入されていたりと、進化しています。

TACプレミアムジム「クラウド型予約システム」

東京都西荻窪にあるパーソナルスポーツジム「TACプレミアムジム」では、株式会社リクルートが提供するクラウド型予約システム「AirRESERVE(読み仮名:エアリザーブ)」を導入しています。

TACプレミアムジムは、マンツーマントレーニングや、個別の目的達成プログラムの提供、少人数で楽しく取り組むグループレッスンなど豊富な練習メニューを揃えており、用紙ベースの予約管理でミスが起きることを避けるため、予約システムの導入を決定しました。

AirRESERVEは、予約受付をクラウド(ASP・SaaS)で一元管理できるだけではなく、顧客管理自動メール配信多店舗のスタッフ管理なども無料で利用できます。さらに、24時間受付対応が可能になったことで、新たな顧客の開拓、そして過去に来店した顧客の動向を分析することで、常連客に対する新たなサービスの展開などのターゲティングがかんたんにできるようになります。

画像引用元:AirRESERVEホームページより

まとめ

今回は、実際に導入している企業を取り上げて、フィットネスで活用できる便利なシステムを紹介しました。

「システム」というと、社内から「コストがかかる」、「使い慣れるまでに時間がかかる」などといった不安の声が上がることもあります。しかし、「フィットネスジムのDX化」は、ジムの運営を効率的にするだけではなく、次第に、最新テクノロジーを用いた練習メニューの提供など、新たな顧客を獲得できる大きな可能性を秘めています。

新型コロナウイルス感染対策で、非接触のサービスが増えている現状を契機として、まずはすぐに導入できるかんたんなシステムから、活用を検討してみてはいかがでしょうか。