自社サービスや取り組みの宣伝、閲覧者からの問い合わせ窓口など様々な役割を果たすホームページ。ビジネスや個人ブログの影響力を高めるにはホームぺージを充実させることが大切です。
現在はホームページ作成方法が多数存在するため、企業のマーケティング領域拡大や、趣味ブログのビジネス化・アフィリエイト収入の確保など、様々なニーズに応じたサイト作成が可能です。
「無料でサイトを作成するにはどのようなツールを使用するれば良い?」
「万全のSEO対策を行い、上位表示されるサイトを作成する方法は?」
上記のように、ホームページ作成を検討しているものの、具体的な方法が分からないという人も少なくないでしょう。
ホームぺージを作成する方法としては、専門会社に依頼する、一からサイトをプログラミングするなどの手段が挙げられますが、多くの場合、実践されているのがホームページ作成ツールの活用です。
今回はホームぺージ作成ツールについて、選び方やそれぞれの特徴、SEO対策をするにあたっての重要な機能について解説します。目的に沿ったホームページ作成するための参考にしてみてください。
ホームページ作成ツールの選び方
自身の利用用途やレベル感に適したツールを選ぶことが重要です。本項では、作成ツールを選ぶ際の基準について解説していきます。
SEO対策ができるツールを選ぶ
SEOはインターネット上のコンテンツを検索上位に表示させるための「検索エンジンの最適化」を指します。
デジタルツールを用いたマーケティングの重要性が高まっている中で、どのような対策をするべきかしっかりと考える必要があります。
SEO対策を行い、コンテンツの有用性を向上させ、検索上位に表示されるようになると、多くのメリットが得られます。
・質の高い集客
・ビジネスとしての拡張性向上
・ストック収益の確保
インターネットユーザーは、商品やサービスを購入する前に、特定のキーワードでインターネット検索を行い情報収集を行うケースがほとんどです。
そのため、インターネット上位表示がされると、購買意欲が高く、かつ不明点を検索し情報収集できるだけのITリテラシーを持ち合わせたユーザーの集客につながります。
例えばGoogleなら、記事に書かれている情報の信憑性や、キーワードに対する網羅性の高さなど様々な観点からコンテンツの有用性を判断しています。そして、ユーザーにとって有益であると判断されたサイトは検索上位に表示される仕組みです。
そのため、コンテンツを継続的に配信し続けることで、サイト内に様々な情報が蓄積され、サイトのマーケティング力の向上と共に、ストック収益の確保にもつながります。
このようにSEO対策は自社のブランディングや収益を確保するにあたって非常に重要な要素です。ホームページ作成サイトを選ぶ際にも、SEO対策が可能であるかは確認すべきポイントです。
ホームページ作成の目的に応じて選択
企業・店舗用
企業・店舗用のホームぺージは、集客や販促を行い企業・店舗をブランディングるする効果があります。そのため、継続的なコンテンツの配信で顧客の興味を引くことが重要です。
・情報更新がかんたん
・アクセス解析が可能
・内部検索機能が設定可能
上記のような基準で選ぶことがおすすめです。サイトに訪れた顧客の興味を引くには、店舗や企業の魅力を最大限にアピールできるようなホームページにしておく必要があります。そのため、商品やサービス、イベント情報をかんたんに更新できるホームページ作成ツールが重宝するでしょう。店舗のコンセプトや最新の取り組みを明示することで顧客満足度の向上が期待できます。
アクセス解析が可能なツールであれば、サイトにアクセスした人数、閲覧ページ数、閲覧されたデバイスなどをデータ化することができます。
蓄積したアクセスデータをもとに、サイトの傾向や対策を分析すことができるので、生産的な店舗運営が可能です。
内部検索機能があるかも確認しておくとよいでしょう。内部検索とは、Webサイト内に検索窓を設けることで、ユーザーの検索キーワードに関連する情報を探し出すことができる機能です。内部検索機能によって、どのような言葉が検索されたかを調べることができるため、顧客のニーズ把握につながります。
個人ブログ用
個人ブログ用にホームページを作成する場合は、自由度高くウェブサイトを作成できるツールがおすすめです。またビジネス化も視野に入れ、上位検索を狙う場合にはSEO対策が可能であるかも留意すると良いでしょう。
・初期設定時に搭載されていない機能を追加できる「プラグイン機能」の有無
・独自ドメインが取得可能
・レスポンシブデザインに対応
上記のような基準でツールを選ぶことがおすすめです。独自ドメインを取得すると世界で自分だけのWebサイトを確立できるので、ホームページの信頼性の向上につながります。
また、レスポンシブデザイン対応のツールであれば、ユーザーの使用デバイスに適応するサイズにレイアウトの自動調整が可能です。PC、スマートフォン、タブレットなど様々なデバイスからの閲覧を促進できるため、重要な機能といえます。
ランディングページ用
ランディングページとは、インターネットユーザーが検索やリンクを通して、一番最初に到達するページのことです。
ランディングページは、メディアやビジネスの第一印象にあたるので、そこで閲覧者の興味を引くことができるかによって今後のビジネスとしての拡張性が左右される重要な要素です。
・テンプレートデザインの種類が豊富
・HTMLコードの内部設定が可能
上記のような項目を基準にツールを選ぶことがおすすめです。テンプレートデザインが豊富であれば、サイトの目的や世界観を的確に表現したランディングページ作成が可能であるため、サービスイメージの浸透度が高まります。
Googleの場合は検索順位を選定するために、HTMLコードを解読することで文書の内容を理解するため、最適なHTMLコードの内部設定が可能であればランディングページが上位表示される可能性が高くなります。
サポート体制の充実度
サポート体制の充実度もツールによって異なります。24時間のサポート体制が整っているツールであれば、何かあった際にいつでも問い合わせができるため、不測の事態に対応し機会損失を防ぐことにつながります。
また、サイトから機密情報の漏洩を未然に防ぐ、セキュリティ機能に関してもチェックが必要です。常時SSL設定が可能なツールであれば、インターネット検索やサイトの閲覧、Webサイトへの訪問記録などから蓄積された情報を暗号化できるので、悪質な第三者による情報傍受を阻止できます。
運営側の代行によって独自ドメインの取得が可能なツールも非常に便利です。独自ドメインを取得するための、専門会社への依頼やサーバーネーム申請などの煩雑な行程を短縮できます。
スキルに応じて選択
ホームページ作成ツールを選ぶにあたって、自身のスキル感に合っているかは重要です。どれだけ機能が充実していても、それらを使いこなすことができれなれば意味がありません。
PCにあまり慣れておらず、ホームページ作成の経験がない方は、操作がかんたんなツールがおすすめです。基本操作がドラッグのみで完結するツールであれば、操作に困ることはほとんどありません。
また、サイトの自動生成機能が充実しているツールであれば、HTMLなどの専門知識がなくてもかんたんにホームページ作成ができるでしょう。
おすすめのホームページ作成ツール10選
人気のホームページ作成ツールについて、それぞれの特徴について解説していきます。
WordPress(ワードプレス)
【料金】
無料 | パーソナル | プレミアム | eコマース |
0円/月 | 500円/月 | 900円/月 | 5220円/月 |
【特徴】
WordPress(ワードプレス)は無料で使えることや、機能性が豊富であることから非常に人気のホームページ作成ツールです。全ウェブサイトの42%と驚異的なシェア率を誇ります。
ツールそのものに、ブログ機能・ページ更新の仕組みが設定されているため、従来のホームページ作成ツールと比較して、簡易的な操作でサイト作成や更新が可能です。
【優れている点】
特筆すべきは、自由度と拡張性の高さです。
WordPressにはテーマやプラグインという機能が搭載されていて、デザインレイアウトのかんたんな変更や、初期設定でツールに備わっていない機能を追加することができます。
プラグインを使用し、「問い合わせフォーム」や「サイトマップ」を新たに追加することで、利用者との円滑な意思疎通が実現するため、世の中のニーズを反映させたサイト作成が可能になります。
【使用用途】
サイト作成の目的や記事のテーマに応じて柔軟にツールのカスタマイズができるので、個人のブログ用としても、会社のホームページ作成用としても重宝するホームページ作成ツールです。
ペライチ
【料金】
スタートプラン | ライトプラン | レギュラープラン | ビジネスプラン |
0円/月 | 1078円/月 | 2178円/月 | 3278円/月 |
【特徴】
訪問者が一番最初にアクセスするランディングページを無料で作成することができるホームページ作成ツールです。
【優れている点】
操作がかんたんなのでサイト作成初心者でも使用し易いです。40越のテンプレート・複数のプランが用意されているため、使用用途によって柔軟に使い分けることが可能。
【使用用途】
レギュラープランやビジネスプランを使用すれば、HTMLコードをサイト内部に設定可能なので、アフィリエイト収益を見込んだビジネスとしての拡張性も期待できます。
AmebaOwand(アメーバオウンド)
【料金】
ベーシックプラン | プレミア月間プラン | プレミア年間プラン |
0円/月 | 960円/月 | 9600円/年 |
【特徴】
ほとんどの機能を無料で使用可能なホームページ作成ツールです。
【優れている点】
ホームページを作成し、ソフトウェアの更新を行うには、必要なHTMLやCSS、PHPなどのコード使用することが一般的です。その点「AmebaOwand」は複雑なコードを使用せずに、自身のPCやスマートフォンから簡易的な操作でソフトウェアの更新ができます。デザインテーマを選ぶことができる点も大きな魅力です。
ホームページの背景用のデザインが豊富なので、サイトの趣旨やマーケティングターゲットに合った最適なデザインを選択できます。
【使用用途】
費用を抑えてかんたんにホームページを作成したい人におすすめです。
主にスマートフォンを使用し、気軽に個人ブログを運営したい人にも重宝します。
STUDIO(スタジオ)
【料金】
FREE | BASIC | PRO |
0円/月 | 980円/月 ※月払いは1280円/月 | 2480円/月 ※月払いは3280円/月 |
【特徴】
2018年にリリースされた、国産のホームページ作成ツールです。
【優れている点】
コードを使用せずに、コーディング構成ができます。コーディングとは、プログラミング言語を使用して書かれたソフトウェアの設計図を示します。通常コーディングは複雑な設定が必要ですが、STUDIOではその手間を省くことができるので非常に便利です。
無料版でも各種機能を使用しホームページ作成ができますが、有料版であれば独自ドメインを使用できます。ドメインとは、サイトがどこにあるかを示す文字列でありインターネットにおける住所の役割を担います。
独自ドメインとは、自分だけが所有するオリジナルのドメインです。独自ドメインを取得することで様々なメリットがあります。
・好きな文字列の設定
・永久的な利用
・信頼の獲得
個人で取得したドメインなので、好みの文字列を設定できます。ドメインは、サイトのイメージを左右する要素の1つで、サイトの趣旨や、マーケティング対象(想定読者)、に合わせてドメインを設定することで、ブランディング力向上と認知度アップにつながります。
また、レンタルサーバーを経由して取得したドメインは、サーバーの変更により使用できなくなる場合がありますが、独自ドメインであれば永久的に使用することができます。
ドメインは、Webサイトの名刺代わりになります。そのため、ドメインにサービスの名称や、会社名などを入れることで、閲覧者に安心感を与える効果が期待されます。
【使用用途】
コードの設定が不得意な人・独自ドメインを取得して他サイトとの差別化を図りたい人におすすめです。
Google Site(グーグルサイト)
【料金】
BusinessStarter | BusinessStandard | Businessplus |
680円/月 | 1360円/月 | 2040円/月 |
【特徴】
Google提供のホームページ作成ツールです。使用際にはGoogleアカウントの作成が必要ですが、作成後は無料でツールを使用できます。
【優れている点】
ホームページ作成に関する知見がなくても、かんたんに操作できる点と、Googleコンテンツを自由度高く設置できる点が魅力です。YouTubeやGoogleドライブなどGoogleが提供するコンテンツと連動することが可能です。
また、Googleサイトは、旧バージョンと新バージョン2つが存在するので混同しないようにしましょう。
旧バージョンでは、「サイト内での使用可能容量は1ドメインにつき10GB」
「添付ファイルの上限サイズ20MB」といった特徴がありましたが、新バージョンでは使用可能容量、添付ファイルともに上限が撤廃されています。
【使用用途】
企業・店舗向けのホームページ作成に重宝します。
「カスタム検索エンジン」でコードを生成することで、作成済みホームページにサイト内検索機能の埋め込みが可能なので、ホームページから、効率的にその他自社コンテンツへの誘導が狙えます。
Goope(グーペ)
【料金】
エコノミープラン | ライトプラン | スタンダードプラン |
1100円/月 | 1650円/月 | 3850円/月 |
【特徴】
GMOぺポボ株式会社が運営するホームページ作成ツールです。グーペでは、定期的に行う要望アンケートにより、世間の声を拾い集めています。そして、ホームページの作成から、運用・集客に至るまでの全ての機能において、利用者のニーズを反映させた開発に注力している点が特徴的。
【優れている点】
ドメインの取得および設定をグーペの運営側がすべて担当してくれるので、複雑な設定を自身ですることなく、オリジナルドメインを取得できます。
専用の問い合わせフォームによって、24時間体制でサポートを受けれます。時間帯による制限がない問い合わせフォームを確立することで、利用者の損失回避に貢献しています。
さらに、常時SSL設定がWebサイトを作成した時点で自動設定されため、セキュリティ対策も万全です。Webサイトの閲覧履歴からブラウザ内に蓄積されるCookie 情報漏洩を阻止し利用者の機会損失をなくします。
【使用用途】
かんたんな操作でホームページを作成したい人におすすめです。
また、スマホ最適化機能を活用することで、スマートフォンで閲覧がしやしすいフォーマットを自動表示できるので、簡易的な操作でホームぺージデザインの最適化が可能です。
Weebly(ウィーブリー)
【料金】
無料 | Contact | Pro | Business |
0USD(0円) | 5USD(約550円)/月 (年間支払いの場合) | 12USD(約1320円)/月(年間支払いの場合) | 25USD(約2750円)/月(年間支払いの場合) |
【特徴】
世界中で5000万以上のビジネスサイトが作成されている、人気のホームページ作成ツールです。
【優れている点】
個人のブログ用、会社のホームページ用、デザイン用など幅広い用途で使用されています。デザイン性に優れた数多くのテンプレートや、ドラッグ中心の簡易的な操作でホームページ作成ができる点が魅力的です。
さらにレスポンシブデザインに対応しています。レスポンシブデザインは、ユーザーのデバイスに関係なく配信されるHTMLコードを適切なサイズに自動調整する機能です。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、デバイスごとに異なる画面の大きさに適応し、レイアウトが自動調整されるので、作業効率のアップにつながります。
【使用用途】
SEO対策をしたい人におすすめです。
SEO対策をするには従量課金が求められるツールもありますが、ウイーブリーであれば無料で多くの設定ができます。
タイトルタグの設定や、キーワードタグ設定、メタディスクリプションなどの無料設定が可能なので、検索エンジンの最適化を促進し効率的に上位表示を狙えます。
Strikingly(ストライキングリー)
【料金】
LIMITED版 | PRO版 | VIP版 |
8USD (約880円)/月 (1年ごとに課金) | 16USD (約1760円)/月 (1年ごとに課金) | 49USD(約5390円)/月 (1年ごとに課金) |
【特徴】
アメリカ発のホームページ作成ツールで、ランディングページ作成における競合優位性の高さが強みです。
【優れている点】
作成した1ページ分のランディングページに、ブログ機能・ECサイト機能などの様々な機能を追加することができるので、独自性の高いWebサイト作成が可能です。1ページで網羅性の高いホームページ作成をしたい人には非常に重宝します。
【使用用途】
独自性の高いホームページを作成したい人におすすめです。
ヘッダー部分には動画を埋め込むことも可能です。一般的なランディングページのヘッダーは静止画であることがほとんどなので、動画を埋め込むことで他サイトとの差別化が狙えます。
Shopify(ショピファイ)
【料金】
ベーシック | スタンダード | プレミアム |
29USD(約3190円) /月 | 79USD(約8690円) /月 | 299USD(約3万2890円) /月 |
【特徴】
175カ国・地域、170万以上の店舗での導入実績を誇る、世界的にも注目度の高いホームページ作成ツールです。ネットショッピングサイトの開設に特化した、世界最大のECプラットフォームとしての側面もあります。
【優れている点】
幅広い分野で、サイト開設者と顧客の接点を作ることができるマルチチャネルプラットフォームが大きな魅力です。オンラインストアやFacebook、Amazonなど様々な市場で自社のサービスを展開することが可能。
また、Webサイトの拡張性の高さは3000種を超える、独自アプリによって担保されています。サービスを展開する市場の傾向に応じて、臨機応変にサイトのカスタマズができる点に優位性があります。
【使用用途】
幅広い市場でサービスを展開したい人・海外進出を視野に入れる人におすすめです。
多くの国の言語・通貨に対応可能な初期設定がされているため、チャレンジングな海外へのビジネス展開も可能です。
Jimdo(ジンドゥー)
【料金】
PLAY | START | GROW |
0円/月 | 990円/月 | 1590円/月 |
【特徴】
ドイツ発のホームページ作成ツールです。世界的にも知名度が高く170万以上の導入実績があります。
【優れている点】
オンランショッピングサイトやブログなど様々な用途に合わせてサイトを作成することができます。決済機能や在庫数・在庫注文状況の確認、商品のリスト表示機能が搭載されています。
また有料プランでは、サイトのアクセス分析が可能です。サイトの訪問人数やどのページが見られているかをデータ化できるので、ホームページの現状把握と対策に重宝します。また、ジンドゥーが提供する相談窓口「JimodoCafeJimodoCafe」を使用することで、対面での直接相談が可能です。デザインや操作方法について直に指導を受けることができるので非常に便利です。
【使用用途】
オンラインショップを運営したい人・デザインのや操作方法について直接指導を受けたい人におすすめです。
まとめ
今回は、おすすめのホームページ作成ツールや選び方のポイントについて解説しました。ツールを選ぶ際は、ホームページの作成用途に合ったツールを使用することで、結果にコミットしたホームページを作成することができます。
個人のブログ用にホームページを作成する場合は、テンプレートが豊富かつ簡易的な操作が可能なツールがおすすめです。本格的に収益化を狙う場合は、「SEO対策ができる」「プラグインによる柔軟な機能拡張ができる」といった条件でツールを選ぶのがよいでしょう。
それぞれのツールの特徴を把握し、自身の目的に合ったものを選べば、理想のホームページを作成することができます。
bizlyでは今回の記事以外にも、フィットネスやスポーツなど、様々な業界のDXニュースを取り上げています。ぜひご覧ください。