感染症の影響でテレワークなどの働き方改革が一般化する中、チャットツールを導入する企業も同様に増えています。使用した場合、情報の共有などが容易になるという理由のほかに、コミュニケーションの内容が書面に残るため、トラブルの減少につながります。
チャットツールの中でも、特にビジネスで優れているものをビジネスチャットと言います。本記事では、チャットツールの導入を検討している経営者やIT管理者の方に有意義な情報として、選ぶ時の重要なポイントとおすすめのチャットツール4選を紹介したいと思います。
ビジネスチャットとは?
ビジネスチャットはメールの代替として利用されるBtoBのコミュニケーションツールのことで、LINEやFacebook Messengerなどの個人向けチャットツールをビジネス利用向けに強化されたサービスです。具体的には、メッセージの検索・タグ付けやスレッド表示、クラウドを介したファイル保存・共有などの機能の追加や、セキュリティ面の強化に加えて、会社の組織単位でのメンバー管理や人事異動などにも対応しています。
日本企業での導入率は3割を超えており、デジタルトランスフォーメーション(DX)をすすめる上で、とても重要なツールです。
チャットツールを選ぶ際に注目すべき3つのポイント
1.使いやすさ
ビジネスチャットを導入しても、適切に運用できなくては意味がありません。もし効果的な機能を揃えても、難しい操作方法によって使用できない場合、チャット上の議論に加われず、メールなど別の手段で連絡を取る必要があります。サービスの選択する時は、機能や料金よりも使いやすさ・受け入れられやすさを優先することが重要です。
また、チャットツールはGmailやSNS、勤怠管理システムなど各種機能と連携できる場合も多いので、その部分にも注目しましょう。
2.セキュリティ機能
ツールを選ぶ際には、セキュリティ機能についても考慮しましょう。ビジネスチャットツールは、取引先や委託先との間で機密情報をやりとりする必要があるため、「IPアドレス制限」「端末認証」「ログ保存」「暗号化」など高度なセキュリティ機能が求められます。したがって、企業のセキュリティポリシーを満たしているかどうかは必ず確認しましょう。また、誤送信や外部送信、スマホの遺失など各種トラブルを予測し、利便性を損ねない程度に優れたセキュリティを構築しましょう。
3.価格・契約形態
ビジネスチャットツールは、会社やプランごとに異なった価格が設定されています。効果的な機能が揃っていたとしても、費用に対して効果が見合っていないものは避けることが得策です。導入する前に、機能・費用・効果・利益・サポートのバランスが取れているかを確認し、予算内で満足できるビジネスチャットツールが利用できるかを検討しましょう。
おすすめの入退室管理システム4選
Chatwork(チャットワーク)
【特徴】
・導入社数41万社以上の信頼
・国産であり、シンプルな操作方法
・手ごろな価格なため、導入しやすい
・自分のToDo管理ができる「マイチャット」や、グループごとのタスク編集なども可能
【無料トライアル期間】
無料プランあり
(有料プランは1ケ月)
【料金】
プラン名 | 月額利用料 |
フリープラン | 0円 |
ビジネスプラン | 700円~ |
エンタープライズプラン | 1,200円~ |
【導入実績】
KDDI株式会社、大和証券株式会社、GMOインターネット株式会社など
Slack(スラック)
【特徴】
・日間アクティブユーザー数 (DAU)が全世界で1000万人を突破
・多くの外部アプリケーションとAPI連携が可能
【無料トライアル期間】
無料プランあり
【料金】
プラン名 | 月額利用料 |
フリープラン | 0円 |
プロプラン | 925円 |
ビジネスプラン | 1,600円 |
Enterprise Grid | 要問合せ |
【導入実績】
株式会社日本経済新聞社、JR西日本、Panasonic(パナソニック)など
Microsoft Teams(マイクロソフト チームス)
【特徴】
・マイクロソフトのグループウェア「Office365」のサービス
・WordやExcel、PowerPointなどOffice365のツールを起動し、メンバーとの共同編集が可能
・40以上の言語に対応
【無料トライアル期間】
無料プランあり
【料金】
プラン名 | 月額利用料 |
Microsoft Teams | 0円 |
Microsoft Teams Essentials | 500円/ユーザー |
Microsoft 365 Business Basic | 750円/ユーザー |
Microsoft 365 Business Standard | 1,560円/ユーザー |
LINE WORKS(ラインワークス)
【特徴】
・個人向けチャットのLINEと機能はほぼ同じなため、多くの人が使い慣れている
・メッセージの既読機能あり
・タスク管理ができるカレンダー、掲示板、アドレス帳、アンケートなどの機能あり
【無料トライアル期間】
無料プランあり
【料金】
プラン名 | 月額利用料 |
フリープラン | 0円 |
スタンダードプラン | 450円/ユーザー |
アドバンストプラン | 800円/ユーザー |
【導入実績】
千葉大学医学部附属病院、明治安田生命、大成建設株式会社など
まとめ
今回はビジネスツールの選び方とともに、「Chatwork」「Slack」「Microsoft Teams」「LINE WORKS」の4社を比較しながら、各ツールについて紹介しました。
テレワークなど働き方改革が進む中、ビジネスツールの重要性は高まっています。今後も様々なツールが開発されていくと予測されており、多くの業務に利用されるでしょう。ツールを選ぶ時に1番重要なことは、自社に合うツールを見極めることです。最適なツールを導入し、最大限に活用していきましょう。
bizlyでは他の記事で、ビジネスチャットと連携できる勤怠管理システムの記事など、デジタルトランスフォーメーション(DX)についての記事を多く掲載しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。