株式会社プラスアルファ・コンサルティングが開発したタレントマネジメントシステム「タレントパレット」について調査を行いました。本記事では、調査に基づいた徹底解説をします。
タレントパレットは、あらゆる人材データを一元化・分析し、組織の力を最大化させるタレントマネジメントシステムです。では、タレントマネジメントとはいったい何を行うことなのでしょうか。
本記事では、タレントマネジメントとは何かに触れて理解を深めてから、タレントパレットのサービスの概要と特徴、そして導入事例などの解説に入ります。
タレントマネジメントとは
タレントマネジメントとは、タレント(従業員)が持つ能力やスキルといった情報を重要な経営資源として捉え、採用や配置、育成に活用することで、従業員と組織のパフォーマンスの最大化を目指す人材マネジメントのことです。
経営戦略を実現するために必要で、人材に関わる領域であれば、評価、処遇、採用、教育などの人事イベントすべてがタレントマネジメントに関係しているため、「タレントマネジメント≒人事戦略そのもの」ともいえます。
タレントパレットとは
サービス概要
タレントパレットとは、タレントマネジメントを行って人事業務を効率化するだけでなく、人材データを分析・活用することで、経営・人事戦略の意思決定の高度化、次世代人材の育成、最適配置、離職防止、採用強化など科学的人事戦略を実現します。
サービス特徴
料金
タレントパレットの公式サイトを確認したところ、料金についての記載はありませんが、2019年時点で「初期費用が25万円程度、月々の料金が14万円ほど」という情報がありました。
タレントパレットにはオプション機能や導入支援のコンサルティングサポートも用意されています。導入時には、追加料金の確認も忘れず問い合わせましょう。
サポート体制
タレントパレットは、初期導入の支援や導入後のサポート、より目的に特化した高度な活用まで、科学的人事のノウハウを持つコンサルタント集団が導入企業の成功を支援します。
タレントパレット利用の際の問い合わせは、 Webサイトやチャットを使用して手助けを受けることができます。また、タレントパレットを利用するにあたっての入門から高度な活用までの「科学的人事」について、各種テーマの勉強会や個別相談会、ユーザーによる情報共有の場を提供しています。
また、コンサルティング事業も行っています。経験豊富なコンサルタントにより、科学的人事実践に必要なデータ整備や活用フェーズの策定、環境構築を実施し、企業の課題解決を強力に支援しています。
課題解決の例
タレントパレットは、社長・経営層、管理職、人事など、あらゆる人事戦略にまつわる経営課題を解決します。
社長・経営層(最適配置)
「どんな社員がいるのか手元で把握し、最適配置で社員のパフォーマンスを引き出したい」と考える社長や経営層には、人事異動による人件費や売上見込み、人員構成の影響度をドラッグ&ドロップ操作でシミュレーションできる「移動シミュレーション機能」があります。また、異動前後の組織の構成人数、滞留期間や保有スキルなど、異動軸となるデータを基に人材抜擢を実現します。
管理職(採用強化)
「社員のモチベーションの低下を早めに察知し、社員に合わせた教育・評価をしたい」と考える管理職の人は、蓄積された離職者データからその傾向の把握・分析を行う機能を活用することで離職危険を早期発見し、ケアを行うことが可能になります。また、離職者データをもとに今後採用すべき人材像を分析し、今後の採用強化につながります。
人事(人材育成)
「計画的な人材育成の仕組みを構築し、経営の意思決定を支援するための情報を提供したい」と考える人事の人には、スキルセット・チェックシートを回答してもらうことで社員のスキルを見える化し、それに合わせて研修やeラーニングの受講記録の蓄積・おすすめのコンテンツをレコメンドすることで自発的な社員の成長を支援します。また、人材情報を一括的に管理し、経営に必要な分析を「人材データベース」を使って即座に手に入れることができるようになります。
導入事例
数ある導入事例の一例として、金融業の株式会社オリエントコーポレーションを紹介します。
導入のきっかけ
オリエントコーポレーションは、タレントパレット導入前は人事異動、登用に課題を感じていたといいます。同社は正社員で約4,000人、非正規で約3,000人と7,000人近い社員がいるため、その社員をどう適材適所に配置するのか、もしくは将来のキャリアを見据えてどういうポジションにつけていけばいいのかというテーマがあったからです。
これからの経営戦略を推し進めていく上では人事戦略を密接にリンクした形で進めていかなければならないため、重要度がますます増してきていました。それまでは人事情報やキャリアアンケート、人事管理などのシステムを全て別の管理システムで行っていたため、情報を一元化し、様々な切り口で分析できるシステムとしてタレントパレットの導入を決めました。
導入後の活用
サンクスポイント
同社は、タレントパレットにデータを格納することで、人事異動や登用の材料のひとつとして使えるようにする取り組みをはじめています。同社のミッションを実現する上で、社員のエンゲージメントは重要だと考えており、導入までは紙で「サンクスカード」を送りあっていました。しかし、お互いに感謝し合う文化をより活性化させ、社員が感謝しあう文化というものを根付かせようと考え、タレントパレットのサンクスポイントを活用するようになりました。今までサンクスカードを使っていなかった人も、サンクスポイントでかんたんに感謝の声が送れるため、送り合う数も増えたといいます。
アンケート機能
年に1度、外部の調査会社を使って社員意識調査を実施していましたが、データがそのシステムでしか使えなかったので、タレントパレットでアンケートを行うことにしました。アンケートの傾向を事業部門ごとの課題として人事部からフィードバックを行っており、アンケートの結果が良くなければ、課題改善策を一緒に検討し、PDCAを回しています。
商品詳細情報
タレントパレットに関する詳しい情報は以下サイトから確認ください。
https://www.talent-palette.com/
まとめ
今回は、タレントマネジメントサービス「タレントパレット」について、サービスの概要理解とあわせ解説しました。
タレントパレットは、タレントマネジメントを行う上で必要な、評価、処遇、採用、教育など人事イベントのほとんどを、外部サービスに頼ることなく一括して行うことができます。
ぜひこの機会にタレントパレットを導入し、会社の人事管理の効率化へとつなげていきましょう。