日本政府観光局の「訪日外客数(2024年2月推計値)」によると、2024年2月時点の訪日外客数は278万8,000人です。2019年同月比の260万4,322人を超え、新型コロナウイルス感染症拡大後で過去最多となりました。
また、国土交通省 観光庁の「宿泊旅行統計調査」では、2024年1月の外国人延べ宿泊者数は1123万5,450人となり、2019年同月比と比較して22%増加しました。特に東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫を含む三大都市圏の宿泊者が上昇系列にあります。
このような訪日外国人の増大も伴い、効果的なビジネスホテルの運営方針に向けた施策が求められます。日本国内の旅行者のみならず、インバウンド対応に備えた予約システムの導入は効果的です。
そこで、本記事では予約システムの導入がビジネスホテルの予約にどう影響するか、予約システム業界1位の実績を誇るRESERVA(レゼルバ)予約システムを例に挙げながら解説します。日本語、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語、タイ語の5か国語に対応しているRESERVAでは、ビジネスホテルでのインバウンド需要に伴う訪日外国人へのスムーズな対応につなげられます。
ビジネスホテルに予約システムを導入するメリット
一元管理による業務効率化
電話やメールなどといった従来の受付方法の場合、受付対応のためのスタッフを配置し、予約管理業務を人の手で行う必要がありました。
ビジネスホテルに予約システムを導入することで、予約情報のみならず、顧客情報も一元的に管理ができます。そのほかにも、キャンセルや予約日時の変更、メニューやホテルのルームタイプの選択なども、オンラインによる自動受付が可能です。
オンライン決済で混雑の防止
利用者がビジネスホテルを予約する際にオンライン決済することで、ホテルのフロントで決済する時間を削減できます。支払いの手間を削減することで、ビジネスホテルの運営が円滑化され、ホテル内の混雑緩和にもつなげられます。
顧客満足度の向上
予約システムは顧客満足度を向上させる重要な役割を果たします。予約システムは24時間365日、営業時間外でも予約を自動で受け付けるため、顧客はいつでも自由に予約できます。
また、予約時の確認メールやアンケート機能など、予約管理システムに搭載されている機能の多くは、予約受付時の利便性の向上に効果的です。予約システムの導入により得た高い顧客満足度は、リピート顧客の増加や口コミによる新規顧客の獲得につなげられます。
マーケティングの強化
予約システムに累積されたデータを分析することで、顧客の傾向を把握し、マーケティングを強化できます。
予約システムは、顧客属性や予約時間帯、キャンセル率など、マーケティングに役立つさまざまなデータを蓄積しています。予約傾向や顧客の特徴を分析することで、より効果的なプロモーションの実施や、マーケティングの投資収益率の向上が可能です。
ビジネスホテルの予約システムの選定ポイント
適した機能があるか
予約システムはそれぞれ異なる機能を持っています。そのため、予約管理システムを導入する際は、各ビジネスホテルの運営に合った機能を把握することが重要です。
以下4つの機能を持った予約システムを選択することがおすすめです。
ビジネスホテルの運営に適した機能
・団体予約機能
・オンラインカード決済機能
・メルマガ配信機能
・多言語設定機能
団体予約機能は、宿泊者がホテルを予約をするときに複数人分をまとめて予約できる機能です。予約時に利用者が要する負担を軽減します。1団体あたりの上限人数も設定することが可能です。
また、オンカード決済機能は、予約の際に予約者がクレジットカードで決済できる機能です。メルマガ配信機能は、ホテル内の人気企画や割引券などの特典などお知らせでき、多言語設定機能は訪日外国人からの予約受付も対応可能にします。
導入事例や無料プランがあるか
初めて予約システムを導入する際は、その機能を使いこなせるかどうかの確認が必要です。このような場合に、導入事例や無料プランが役に立ちます。
予約システムの選択は、実際に利用しなければ使用感が伝わりにくいです。必要な機能がそろっているか、操作性はいいかなど、一度利用してみて確認することで各ビジネスホテルに適した予約システムを正しく判別できます。
費用が妥当か
予約システムの料金体制はさまざまで、予約システムは無料で利用できるものから、月々5万円以上かかるものまで、幅広い料金帯で存在しています。そのため、各ビジネスホテルに必要な機能と料金が見合っている予約システムを選ぶことが重要です。
また、プランが豊富な予約システムでは、ビジネスホテルの運営に必要な機能のみを含んだプランを利用できる可能性が高まります。
サポート体制が充実しているか
各予約システムにおけるサポート体制も、見るべき重要なポイントです。特にはじめて予約システムを扱う際は、不明な点が多く存在します。システムを利用していくうえで出てくる疑問点、操作上の不明点に対してのサポート体制が確立しているシステムを選択することがおすすめです。
マニュアルの有無やサポートデスクの営業時間、電話での対応が可能かどうかなどのバックアップ体制が整備されていることは、安心して予約システムを扱うため重要な要素です。
ビジネスホテル向け予約システム5選
実際に、ビジネスホテル向けのサービスが充実している予約システムを5つ例に挙げて比較していきます。
RESERVA(レゼルバ)
RESERVAは、業界屈指の人気を誇るクラウド型予約システムで、導入数は26万社以上、利用業態は350種類以上にのぼります。100種類以上の豊富な機能をそろえている点や、初期設定から利用開始まで最短3分という操作性の良さが高く評価されています。その上、フリープランを含めた料金プランや導入事例が豊富なため、使用感を確かめてから導入したといったビジネスホテルの運営者におすすめです。
RESERVAには、先ほどビジネスホテル向け機能の例に挙げた5つの機能はもちろん、ほかにも便利な機能が多く搭載されています。
まず、「予約リマインドメール機能」です。この機能は、宿泊者がホテルの予約日を忘れて無断キャンセルにならないように、予約日の前日に確認のメールを自動で送信する機能です。リマインドメールは、事前に作成されたテンプレートが送信されるため、自分で作成する必要がなくかんたんに設定できます。
次に「写真ギャラリー機能」です。写真ギャラリー機能は、予約メニューごとに最大20枚までホテル内の商品・サービスの写真を登録できる機能です。ホテル内の設備や部屋の雰囲気を利用者に視覚情報として提示できます。
さらに、「予約時アンケート機能」も搭載されています。この機能は、予約受付時に事前アンケートの入力を促す機能です。事前にアンケートを入力してもらうことで、予約者の要望を理解し、きめ細かなサービス提供につなげられます。
【ビジネスホテルにオススメの機能】
・団体予約機能
・複数料金設定機能
・オンラインカード決済機能
・メルマガ配信機能
・多言語設定機能
・予約リマインドメール機能
・写真ギャラリー機能
・クーポン機能
・予約時アンケート機能
→RESERVAの機能の詳細はこちら
【料金プラン・月額料金】(税込)
プラン名 | 初期料金 | 月額料金(年払い) |
フリープラン | 0円 | 0円 |
ブループラン | 0円 | 3,520円 |
シルバープラン | 0円 | 5,500円 |
ゴールドプラン | 0円 | 11,000円 |
エンタープライズプラン | 0円 | 22,000円 |
スイートププラン | 0円 | 46,200円 |
→RESERVAの料金表の詳細はこちら
リザエン
リザエンは、200業種以上の幅広いシーンに対応可能なSaaS型予約管理システムです。サーバーの24時間365日監視・運用体制などによるセキュリティ性の高さから、自治体・官公庁のみならず、宿泊施設や貸会議室など幅広い業種で活用されています。
エンタープライズ版では個別カスタマイズに対応しているため、それぞれのビジネスホテルに合った機能を追加できます。
【ビジネスホテルにオススメの機能】
・予約の検索
・予約台帳
・CSVデータ出力
→リザエンの機能の詳細はこちら
【料金プラン・月額料金】(税別)
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 |
ビジネス版 | 25,000円 | 15,000円~ |
エンタープライズ版(カスタムプラン) | 100,000円 | 28,500円~ |
エンタープライズ版(エクスパンドプラン) | 200,000円+サーバー初期費用 | 30,000円~+サーバー利用月額 |
→リザエンの料金表の詳細はこちら
Repitte HOTEL(リピッテホテル)
Repitte HOTEL(リピッテホテル)は、LINE公式アカウントを利用した予約システムです。LINEの友だち追加時に顧客情報を登録することで、トーク画面から日程・プラン・部屋を選択するだけで予約を完了できます。
アンケートの回答や宿泊履歴、顧客情報を基に対象を絞り込み、顧客に応じたメッセージを送信するセグメント配信機能も搭載されているため、効率的なメッセージ配信が実現します。
【料金プラン・月額料金】(税別)
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 |
客室数 1~9室 | 29,800円 | 6,800円 |
客室数 10~29室 | 29,800円 | 9,800円 |
客室数 30~49室 | 29,800円 | 13,800円 |
客室数 50室以上 | 要問合せ | 要問合せ |
→Repitte HOTELの料金表の詳細はこちら
宿シス
宿シスは30室未満の小、中規模のホテル・施設運用に向けた予約システムで、宿泊や日帰り利用の予約管理に関する基本機能が備わっています。細部まで拘り、利用者の視点でデザインされた予約画面によって、サイト訪問者に内容を分かりやすく伝えられます。
利用前に無料体験版が使用可能で、機能の理解を深めてから導入できるため、運用開始後のトラブルを避けられます。
プラン名 | 初期費用 | 月額利用料 |
宿シス | 11,000円 | 7,700円 |
宿シス+FAX機能 | 11,000円 | 8,250円 |
→宿シスの料金表の詳細はこちら
OPTIMA(オプティマ)
OPTIMA(オプティマ)は、管理者とユーザー両方のニーズに応えた、機能とデザインによってパフォーマンスを最大化する宿泊予約システムです。予約の機能性だけではなく、予約を通した顧客体験向上を実現が可能となります。
スマートフォン専用に最適化された予約画面で、プラン・客室の情報をわかりやすく伝えることができ、スムーズな予約導線になっています。
【価格・月額料金】
プラン名 | 月額利用料 (1施設あたりの料金) |
OPTIMA CROSS(オプティマクロス) | 12,000円 |
→OPTIMAの料金表の詳細はこちら
まとめ
今回は、ビジネスホテルにおすすめな予約システムを5つ比較しました。
予約システムを導入することで、予約に関する業務を効率化できます。ホテルスタッフの負担が軽減されるだけでなく、利用者の利便性の向上も可能です。予約サイトによって搭載している機能や導入費用は異なるため、自身のビジネスホテルに合った予約システムを判別しなければなりません。
ビジネスホテルに予約システムを導入するか迷っている方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。