予約管理システムRESERVAとupnowを徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2024年】

予約管理システムRESERVAとupnowを徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2024年】

予約管理システムとは、オンライン上で予約受付・管理、顧客情報を取り扱えるサービスのことを指します。新型コロナワクチン接種の予約システムを開発した事業者も含めると、その数は50サービス以上にもなります。

今回は、多数ある予約システムの中から、業界最大級の導入実績「RESERVA(レゼルバ)」と、レンタルスペースに特化した「upnow(アップナウ)」とを徹底比較しました。当メディアではシステムサービスの比較記事を展開し、各社の特徴、強みなどを明らかにしていきます。今回はレンタルスペース予約の調査分析より執筆します。

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現在調査対象の予約システム一覧

STORES(ストアーズ)予約、AirRESERVE(エアリザーブ)、formrun(フォームラン)、SELECTTYPE(セレクトタイプ)、EDISONE(エジソン)予約、SuperSaaS(スーパーサーズ)、tol(トル)、ヨヤグッド、coming-soon(カミングスーン)、Goope(グーペ)、リザエン、teket(テケト)、MOSH(モッシュ)、Square(スクエア)予約、Repitte BEAUTY(リピッテビューティー)、L(エル)ステップ、ペライチ、yoyakul.jp(ヨヤクルドットジェイピー)、リザヨヤ、おさえるネット、Direct Reserve(ダイレクトリザーブ)、しんきゅう予約、STAR RESERVE(スターリザーブ)、Click Studio Reserve(クリックスタジオリザーブ)、からだケア、upnow(アップナウ)

各社概要

RESERVA

画像引用元:RESERVA公式サイト

RESERVA(レゼルバ)は登録事業者数26万社国内最大級の導入実績を誇るSaaS型予約管理システムです。350種類以上の様々な業種・業界に対応するべく、予約システムを6つのタイプで提供(サービス指名あり/なし、スクール、イベント、施設、宿泊)、どの業種・業態にも適用できる総合型予約システムとして高い評価を得ています。利用者は個人事業主から上場企業・公的機関(官公庁含む)まで、世界85カ国でも予約サイトが活用されています。

豊富な機能を取り揃えており、一部有料機能はありますが、必要最低限の機能は無料で利用が可能です。アカウント作成から予約システム作成完了まで最短3分で立ち上げられ、即日で予約受付ができます。シンプルなデザイン性で、予約受付をする事業者も、予約する顧客にも使いやすいシステムとなっています。

RESERVA予約システムはセキュリティレベルが国内トップクラスであると言われています。その信頼性の高さから、省庁や地方自治体では、RESERVAの導入率が高いのが特徴です。また、大学、病院などでも個人情報のセキュリティを強化する必要があり、RESERVAが採用されるケースがほとんどのようです。

RESERVAのセキュリティについて以下を参照してください。
セキュリティについて

upnow

画像引用元:upnow公式サイト

upnow(アップナウ)はレンタルスペースの運営に特化した自社予約システム作成サービスです。プランが1つのみで、これまでに4000件以上のレンタルスペースで導入されています。予約受付やクレジットカードでの事前決済に加え、予約タイプ、特別料金設定、片付け時間のなどの詳細表示、他サイトとの連携など、レンタルスペース運営者が求めている機能が搭載されています。

料金比較

RESERVAupnow
初期費用0円0円
月額費用0円~0円
プラン料金・フリープラン:0円
・ブループラン:3,520円
・シルバープラン:5,500円
・ゴールドプラン:11,000円
・エンタープライズプラン:22,000円
・スイートプラン:46,200円
売上の3%がサイト手数料として発生
月間予約件数・フリープラン:100件
・ブループラン:200件
・シルバープラン:500件
・ゴールドプラン:1000件
・エンタープライズプラン:2000件
・スイートプラン:4000件
制限なし
最低契約期間1カ月要問合せ
お試し利用期間
(シルバープランからスイートプランまで対応)
要問合せ
月額利用料が0円で使える
対応業種数350種以上15種以上
公式サイト
料金プランページ
RESERVAupnow
公式サイト機能紹介ページRESERVAupnow

どちらの予約システムも無料から利用できるため、使いやすさや見やすさを確認してから導入することが可能です。upnowは初期費用、月額費用はかかりませんが、売上に応じてサイト手数料が必要です。RESERVAは、初期費用がかからず、期間制限のないフリープランが利用できます。プランも幅広く用意されており、用途やニーズにあわせたプランの変更が可能です。

無料で使える機能比較

RESERVA

画像引用元:RESERVA公式サイト

  • 予約管理
  • 予約情報CSV出力
  • クーポン発行
  • 顧客データ分析
  • 時間帯、通常日、期間ごとの料金設定・予約
  • 予約関連メール自動配信
  • Googleカレンダー連携
  • オンラインカード決済

RESERVAは期間ごとの料金設定や予約が可能です。レンタルスペースは時間単位で予約したり、数日間利用したりと、予約希望時間が利用者により異なります。期間ごとに料金を設定することで、より使いやすいレンタルスペース運営につながります。

また、基本的な予約業務に関する機能だけでなく、集客を促進できる多種多様な機能が無料で使用できます。例えば、顧客データ分析を行うことで、店舗や予約サイトにおける客層の傾向などを調べ、運営の改善に役立てることができます。さらに、クーポンを発行することでリピート客向上にもつながります。

upnow

画像引用元:upnow公式サイト
  • 予約タイプ設定
  • 特別料金設定
  • クーポン機能
  • 維持管理費、最低利用時間、片付け時間などの予約詳細設定
  • クレジットカード決済
  • Googleカレンダー連携

upnowはプランの区分がありません。無料で導入可能で、初期費用や月額費用は一切かからず全ての機能を使うことができます。ただし、売上に応じて手数料が発生する仕組みになっているため、完全に無料で利用するのは難しいです。

有料プランで使える機能の比較

RESERVA

  • SEO対策(シルバープラン以上:5,500円/月)
  • スマートロック連携(エンタープライズ以上:22,000円/月)
  • サンキューメール(ゴールドプラン以上:11,000円/月)
  • SNS公式アカウント設定(ゴールドプラン以上:11,000円/月)
  • 決済方法選択機能(エンタープライズ以上:22,000円/月)

RESERVA予約システムでは、スマートロックを活用したクラウド型「Akerun(アケルン)入退室管理システム」との連携機能を活用し、予約者は施設管理者と対面で鍵の受け渡しを行うことなくキーレスで予約施設への入室が可能となり、予約業務の効率化が図れます。無料プランから使える「オンラインカード決済機能」と併用することで、無人でのでのレンタルスペース運営も可能になります。また、「SNS公式アカウント設定」は、予約サイトとLINE公式アカウントをリンクさせることで、LINE公式アカウントでお問い合わせ受付が可能です。店舗のホームページを開設する必要がなく、かんたんに予約できる点が顧客獲得につながります。

upnow

upnowは売上金額によって手数料がかかるため、無料プランと有料プランという区別がなく、利用できる機能に違いはありません。

設定画面の比較

予約サイトを自社に導入する上で最も重要なのは使いやすさです。どれだけ低価格でデザインが優れていても、誰でもかんたんに操作ができないと、予約サイトの作成に時間がかかり、その後の運用も続けることができません。

導入後も活用し続けるには、操作性を確認することが大切です。本記事では画像とともに導入の流れを解説します。

RESERVA

①アカウント登録

新規登録画面より、メールアドレスとパスワードを設定します。

画像引用元:RESERVA新規登録画面

メールアドレスに届いたURLよりRESERVAビジネスID登録を行います。

②タイプ選択

登録が完了すると、作成する予約サイトのタイプ選択に移ります。RESERVAでは、無料で6つのタイプから選択することができ、事業にあった予約サイトを作成できます。

③メニュー登録

ステップに沿って、情報を入力していきます。初期設定はたったの4ステップ最短3分で完了します。基本設定後はすぐに運用が可能です。

画像引用元:RESERVA予約システム内

管理者画面

管理者画面では、当日の予約状況やお問い合わせ数、当月の集客状況などを一目で確認可能です。

画像引用元:RESERVA予約システム内

予約サイト

RESERVAで作成した予約サイトがこちらです。

6つの予約タイプで作成されたサンプルサイトは以下より確認できます。

サービス提供タイプ(スタッフ指名なし)「歯科クリニックサンプルサイト」
サービス提供タイプ(スタッフ指名あり)「ネイルサロンサンプルサイト」
スクール・アクティビティタイプ「ヨガ教室サンプルサイト」
イベント・セミナータイプ「セミナー予約サンプルサイト」
施設予約タイプ「貸し会議室サンプルサイト」
宿泊施設タイプ「民泊サンプルサイト」

upnow

①アカウント登録

アカウント新規登録画面より、メールアドレス、パスワード、サイトURLを設定します。

アカウント作成後、メールでURLが送信されます。アクセスし、運営者の情報を設定します。

画像引用元:upnow予約システム内

②スペース・プラン設定

レンタルスペースの概要や利用料金、時間帯、画像などの詳細な内容を設定します。

画像引用元:upnow予約システム内

③サイト設定・公開

サイト名やキャンセルポリシーなどサイト全体の設定を行い、作成したサイトを公開します。

画像引用元:upnow予約システム内

管理者画面

upnowの管理者画面では、予約リクエストの件数を確認することができます。

画像引用元:upnow予約システム内

予約サイト

upnowで作成した予約サイトがこちらです。

レンタルスペース向けの予約機能

RESERVAにはレンタルスペース向けの予約機能が充実しています。また、upnowはレンタルスペースに特化した予約システムです。どのような機能の違いがあるのでしょうか。ここでは、両サービスの中でレンタルスペース運営にかかわりのある機能を絞って紹介します。

RESERVA

画像引用元:RESERVA予約サイト

レンタルスペース運営者がRESERVA予約システムを作成する際には、施設予約タイプを選択します。これにより、レンタルスペース経営に特化した機能が利用できます。

施設予約タイプで利用可能な機能

  • 最低利用時間、最高利用時間の設定
  • スマートロック機能
  • オンライン決済
  • 独自会員の管理
  • 自動来店処理
  • 時間帯や期間ごとの予約枠設定、予約
  • キャンセル待ち受付

予約タイプごとで利用できる機能の詳細はこちら

対応可能な施設予約タイプ

・ダンススタジオ
・音楽スタジオ
・社内会議室
・レンタルスペース
・スポーツ施設 など RESERVAの施設予約タイプの事例紹介はこちら

upnow

画像引用元:upnow公式サイト

upnowはレンタルスペース運営に特化した予約システムです。

upnowで利用可能な機能

  • クーポン機能
  • 維持管理費、最低利用時間、片付け時間などの予約詳細設定
  • クレジットカード決済
  • 指定日や期間ごとの特別料金設定
  • 時間帯や期間ごとの予約枠設定、予約

利用可能な機能についてはこちら

対応可能なスクール・アクティビティ種類

・パーティー
・展示会 ・結婚式
・セミナー、研修
・ヨガ、ダンス

導入事例

インターネット上にある様々な口コミ、評判、評価などは比較参考になっても、最終的な決断、判断材料になりにくいと感じる人も多くいます。そんな時は、自身のビジネスに類似する事業者の声を参考にすると良いでしょう。

RESERVA

時間帯によって料金を変更できる複数料金設定機能は当スタジオの運営には欠かせません。メニューごとに価格を決められるほか、時間によって料金を設定できるのはありがたく、この機能のおかげで、朝活応援プランを用意したり、土日料金や夜間料金を設定したりなどが可能になっています。メニューを増やすことで料金変動に対応するのではなく、時間によって料金を変えられる点は、施設予約事業にとっては魅力的です。

RESERVA活用事例|シャノワールレンタルスタジオ【施設・レンタルスペース】インタビュー動画あり

予約作業は本当にスムーズになりました。特に便利だと感じているのは、クレジットカード決済機能です。現金払いは直接会って受け取る必要があり、お釣りがあるとその分作業が増えてしまうので、事前決済ができるのは双方にとって大変ありがたいです。あとはGoogleカレンダーとの連携機能もしっかりと活用しています。実は、当施設の鍵の管理は、施設横の実家に住む母が行っています。予約が確定するとiPad内のGoogleカレンダーに表示されるので、母が朝それを確認して開錠し、事前決済が完了していれば、あとはお客様が自由に出入りいただける仕組みを構築できました。

RESERVA活用事例|金ヶ崎文化教室【レンタルスペース】

活用事例集の記事では、利用者の多くが「24時間365日予約受付可能になって便利になった」と述べています。

upnow

upnow公式サイトには運営者の生の声はありませんが、upnowを利用して作成された各施設の例が紹介されています。

参考:upnow公式サイト

予約システム導入のメリット

予約システム導入のメリットといえば、電話予約受付、紙台帳運用が解消され業務効率化が期待できる点です。この他にも下記のような利点が挙げられます。

  • 24時間365日、自動予約受付が可能
  • 無料であらゆる機能が使えるのでコスト削減できる
  • 自社独自の予約サイトとして運用可能
  • 金銭授受を解消するキャッシュレス、無人化運用で感染予防対策

画像引用元:予約DX研究所 記事

予約システム選定のポイント

総合型か専門型か

予約システムには、ホットペッパー、トレタなどの業界専門型の予約システムと、あらゆる業種に対応できる汎用性の高い予約システムがあります。選定の際にはここの違いを理解しましょう。今回紹介したRESERVA予約システムは総合型の予約システムで、クリニック・スクール・イベント・施設など様々な業種に対応しています。 upnowはレンタルスペースに特化した予約システムとなっています。

無料版があるのか

高い料金を払ったのに自社のスタイルに合わなかった・操作が複雑で段々と使わなくなってしまったといったことにならないよう、まずは無料版、体験版で使用感を確認してから本格的な導入に移ると良いです。写真や画像の掲載枚数に制限があるのか、画像を入れるとどこに表示されるのかなど、実際に使用して確認してみてください。

【全108社】2023年最新版!予約システムの機能・費用をわかりやすく解説!|無料プランあり

機能の豊富さ

実際に予約システムを使用していると、使用前には見えてこなかった要望が次々と出てきます。初めのうちはシステム理解に精一杯ですが、慣れてくると物足りなさを感じるかもしれません。初期の段階で機能数、機能性の部分が豊富にあるシステムを選ぶことはその後継続して利用するうえでは重要です。

予約システムの導入で施設管理・備品管理の効率化・省力化を図るには

運営事業会社の信用度

予約システムを長く使い続けたいと思っていても、開発運営をする会社が廃止された場合、サービスは停止されてしまいます。新型コロナワクチン接種を機に多く誕生した予約システムですが、サービス終了、企業買収などがあった際には大きくサービスが変わったり、価格が跳ね上がったりすることがあるかもしれません。情報漏洩など過去に事故がないか、顧客データを扱う上で、安全性は保たれているか、こうした点はしっかり見ておくべきでしょう。

最後に

以上、RESERVAとupnowの比較記事でした。欲しい機能や利便性に応じて予約システムを選ぶと、業務の効率化や集客率アップの効果を感じやすいでしょう。予約システムの導入を検討している人は以下の記事も参考にしてみてください。

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