シングルサインオン3選|メリットや選び方のポイントも解説

シングルサインオン3選|メリットや選び方のポイントも解説

業務効率化が推進される昨今、名刺管理システムや勤怠管理システムなど様々な自動化ツールを使用する企業が増えています。名刺管理システムであれば「Eight(エイト)」、勤怠管理システムであれば「ジョブカン勤怠管理」がその例です。

これまで当然のごとく人間が行ってきた業務の多くが、AIによって代替可能になったことで、各種サービスへのサインイン効率化やパスワード管理が課題として指摘されるようになりました。

そして、サインインやパスワード管理をはじめとした、各種ツールへのアクセスに関連する業務の効率化に一役買うのがシングルサインオンです。

シングルサインオンとは、一度のユーザーログインによって複数ツールの認証を可能にするシステムであり、導入することでパスワード管理の負担が大幅に軽減されます。

本記事では、シングルサインオンを選ぶ際のポイントや、おすすめのサービスについて紹介しているので、自社に適したサービスを選択するための参考にしてください。

シングルサインオン導入メリット

昨今、インターネットの急速な普及に伴い、Webサービスやクラウドサービスを使用する場面が増えています。従来は、一つひとつのサービスごとにユーザー認証が必要でしたが、シングルサインオンの登場によって、認証情報を統合し、たった一度のログインで複数サービスへのサインインが可能になったのです。

セキュリティ強化や、業務効率・生産性の向上が、シングルサインオンの重要な役割とされますが、実際にシステムを活用することで、企業はどのような恩恵を受けることができるのでしょうか。

具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきます。

・利便性向上

・セキュリティ体制の強化

・管理者の負担軽減

社内で使用するアプリケーションやシステムが多くなるほど、パスワード管理やログインの手間が増えるため、面倒に感じることも少なくないはずです。

シングルサインオンを導入すれば、管理が必要なパスワードは一つになり、ログイン作業も一回で済むため、各種システムを使用する際の利便性は大幅に向上します。

また、シングルサインオンはセキュリティ体制の強化にも貢献します。従来のように社内で使用するツールごとにパスワードが設定されている場合、その一つひとつを各従業員が管理しなくてはなりません。そして、パスワードが複雑な文字列で構成されていれば、個人のスマートフォンやノートなどにメモをする場面も少なからずあるはずです。

こういった状況では、パスワードが厳重に管理されているとは言い難く、外部に機密情報が漏洩するリスクは無視できません。シングルサインオンを活用すれば、各々が管理するパスワードは一つのみなので、たとえ複雑なパスワードであっても覚えることはかんたんです。これにより、パスワードおよび機密情報漏洩のリスクを低減し、強固なセキュリティ体制の構築に寄与します。

また、サービスごとに、パスワードが異なればどれだけ徹底的な管理を試みても、パスワードを失念することがあるのは自然です。しかし、パスワードの入力ミスにより、システム認証エラーやアカウントロックが発生した場合、管理者がパスワードリセット・初期化などを行う必要があるため、特定の従業員に負担が集中してしまいます。

シングルサインオンを導入すれば上記のような課題も改善されます。従業員は複数のパスワードを覚える必要がなくなるため、パスワードを管理し易くなり、結果的に管理者の負担軽減にもつながるのです。

シングルサインオンの選び方

本項ではシングルサインオンの選び方について解説します。

・料金プランを確認
・機能を確認
・サポート体制を確認

料金プランを確認

システムを導入し、より強固な管理体制の構築・業務の効率化だけでなく、さらなる経済合理性の追求を望むのであれば、投資するコストを最適化することが重要です。

シングルサインオンの料金プランは、1アカウントごと、あるいは複数アカウントごとに課金が発生するタイプが存在するため、社員数や使用ツール数によって、適切な料金プランは異なります。

具体的な利用シーンを想定したうえで、料金プランを選択することが求められますが、投資可能な資金が不明確な場合は、無料トライアルを活用し、試験的に導入するのも一つの手です。

機能を確認

シングルサインオンを導入する際は、以下の点に着目してみてください。

・対応ツール
・アクセスコントロール

スムーズな実用化を実現するには、自社に導入しているサービス・ツールに対応しているか確認しておかなくてはいけません。万が一未対応であった場合、他ツールとの連帯が取れずサインインの一括管理ができなくなってしまうため、システムを導入するメリットが薄れてしまいます。

アクセスコントロールとは文字通りサービスへのアクセスを調整する機能です。アクセスコントロール機能が充実していると、アカウントごとの承認権付与や、サインイン制限が可能なため、自社の目的に合わせて臨機応変にカスタマイズすることで、理想的な管理体制の構築を実現します。

サポート体制を確認

シングルサインオンは、管理者以外にも多くの社員が共有するサービスであるため、想定外のエラーが発生する可能性があります。

シングルサインオンには、各種ツールへのサインインを行うためのパスワード情報が保存されているため、エラーが発生し万が一情報が外部に流出すれば、甚大な損失が発生することは説明するまでもありません。

しかし、どれだけセキュリティが強固なシステムでも、エラーを完全になくすことは不可能と言って良いでしょう。そのため、トラブル発生時にいかに迅速に対応するかが重要です。

電話での対応は可能か、土日や深夜・早朝の問い合わせには対応しているかなど、様々な観点からサポート体制を確認しておくことがおすすめです。

おすすめのシングルサインオン3選

本項ではおすすめのシングルサインオンを3つ紹介します。
それぞれメリットや料金体系が異なるため、前述した選び方を踏まえて、自社に合うサービスを探してみて下さい。

IceWall SSO/日本ヒューレット・パッカード株式会社

画像引用元:IceWall SSO公式HP

【金額】
詳細は公式HPよりお問い合わせ下さい。

【特徴】
国内シェア一位、累計数百万超のユーザーを獲得する信頼性の高いシングルサインオンです。

【優れている点】
ユーザー事にアクセス権限の詳細設定が可能であり、簡易ポータル機能を使用することで、各々のアクセス権限に応じて最適化された簡易画面を自動表示し、ユーザビリティを向上します。

また、アクセス数やログイン失敗数などをリアルタイムで集計し、情報を正確に抽出するTSV形式での自動出力が可能です。これにより、シングルサインオンによってどのような恩恵がもたらされているのかを可視化し、高次元での現状分析と対策を実現します。

さらに、入力されたパスワード情報から、サインインを試みるのが正規のユーザーであるか判別可能なため、外部からの不正アクセスを最小限に抑えます。

ROBOT ID/ナレッジスイート株式会社

画像引用元:ROBOT ID公式HP

【金額】

プランパブリッククラウド版プライベートクラウド版
導入初期費用10,000円見積必要
料金ユーザー数無制限
1,000円/月
ユーザー数無制限
980,000円/月

【特徴】
企業での利用が想定される、多くのサービスアカウントを一括管理する目的で開発された統合アプリケーションです。

【優れている点】
サーバーと認識用デバイス間でのやりとりを標準化したFIDO(ファイド)2に対応しており、シングルサインオンと組み合わせて使用することで、より高次元でのアクセス一括管理を実現します。

FIDO2を利用する場合、別途で対応機器が必要ですが、指紋認証や顔認証などの生態認証システムが搭載されているため、複雑な文字列で構成されたパスワードを管理する手間を省き、さらなる業務効率推進に寄与します。

IIJ IDサービス/株式会社インターネットイニシアティブ

画像引用元:IIJ IDサービス公式HP
メニュー初期費用月額費用
基本機能0円0円/ID
外部サービス連帯オプション0円100 円/ID
多要素認証オプション0円100円/ID
統合Windows認証オプション0円2,4000円
統合Windows認証マルチリージョンオプション0円2,4000円

【特徴】
様々な管理ツールのIDを連携させることで、シングルサインオンを実現するクラウド型のID管理サービスです。

【優れている点】
アカウントやグループごとにID管理が可能であり、ユーザーごとのシステム利用制限や、特定のアクセス権限を付与することで、社員一人ひとりの業務を最適化し、無駄のない管理体制を構築します。

ブランディングカスタマイズ機能では、サービスごとに表示される画面要素を自由にカスタマイズ可能です。これにより、サインイン画面やWeb画面などに組織のイメージを喚起させるデザインを施し、ページの外観に一貫性を持たせることができます。

また、不正ログインの検知や防止が可能なため、セキュリティ強化にも最適です。

まとめ

今回はシングルサインオンの選び方や、おすすめのシステムについて解説しました。

様々な分野で業務の効率化や自動化が推奨され、セキュリティ体制の強化や生産性向上に貢献する自動化ツールを導入する企業が増えています。それに伴い、各種ツールのパスワード管理やログイン作業が複雑化することは明白であり、いかに効率良くサインインするか、厳重にパスワードを管理するかが企業の重要なミッションの一つとなります。

シングルサインオンを有効活用することで、複数ツールの認証が一度のユーザーログインによって可能になるため、複雑なパスワードを管理する手間がなくなり、業務効率の大幅な向上に貢献します。

今回紹介した内容をシングルサインオン導入の参考にし、理想の管理体制構築に役立てていただければ幸いです。