新たなビジネスの可能性を拓くネットショップ開業ツール3選|選び方のポイントも解説!

新たなビジネスの可能性を拓くネットショップ開業ツール3選|選び方のポイントも解説!

ネットショップ開業ツールとは、インターネット上に自社のショップを開設し、商品の売買や取引ができるシステムです。実店舗を構える必要がないネットショップは、非接触・非対面が推奨されるコロナ禍において急激な需要の高まりを見せています。

富士経済グループが行った国内市場調査「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」によると、2021年のEC市場規模は前年より10%増加し、2022度はこれよりさらに9.1%の増加が見込めるとされています。こういった社会情勢を鑑みると、今後いかにしてネットショップを運営するかがビジネスの可能性を左右するといっても過言ではありません。

ネットショップ運営を成功させるにはツール選びが肝になりますが、一言にネットショップ開業ツールと言っても様々なタイプが存在するため、最適なツールを選択するのは容易ではないでしょう。

実際にネットショップ開業ツールの導入を検討する人の中には、「ツールを使いこなし自社のコンセプトに沿ったネットショップを開業できるのだろうか」「費用はどのくらいかかる?」といった不安や疑問があり導入に踏み切れない人も多いでしょう。

そこで今回は、上記のような悩みを抱える人に向けて、ネットショップ開業ツールの選び方やおすすめのツールについて解説します。

ネットショップ開業ツールの選び方

本項では、ネットショッピング開業ツールの選び方について解説します。具体的な選び方のポイントは以下の通りです。

・ツールの種類で選択

・料金形態で選択

ツールの種類で選択

ネットショップ開業ツールには「ショッピングモール型ネットショップ」「ASP型ネットショップ」「ソフトウェアインストール型」の3種類が存在します。

それぞれの特徴を抑え、自社に合ったタイプを探してみて下さい。

ショッピングモール型ネットショップ

ショッピングモール型ネットショップは、文字通りショッピングモールのように数多くのオンライン店舗が集合したECサイトを指します。楽天市場Amazon.co.jp(アマゾンジャパン)Yahoo! ショッピングなどが代表的なサービスです。

ショッピング型の大きな利点は集客力にあります。多くのモールは、ポイント付与や購入者特典など、商品を購入するほどお得になる仕組みを構築することで、新規会員の獲得を実現しています。

母体であるモール自体の影響力が強くなれば、自身が運営する店舗の知名度が低くても、必然的に消費者にアクセスしてもらえる機会が増えます。

また、ネットショップ利用時には、個人情報や決済方法などの入力が求められるのが一般的ですが、ショッピングモール型ネットショップでは、事前に登録した情報をモール内の全店舗に共有することで登録作業の手間を省き、利用者の買い物を効率化できます。

ASP型ネットショップ

ASPとは、アプリケーションサービスプロバイダの略で、インターネット経由でサービスの稼働環境を提供する事業者を指します。ASP型ネットショップは、運営に必要なサービスおよびシステムをプロバイダからレンタルすることでオンライン上に店舗を構築するタイプです。代表的なサービスには、ネットショップ作成プラットフォームであるSTORES(ストアーズ)Shopify(ショッピファイ)などが挙げられます。

ショッピング型に比べて維持費用や初期費用が少ないため、大企業だけでなく中小企業や個人事業主でも導入ハードルが高くないことがメリットです。

モールに属していない分、自社ショップならではのブランディングが可能であり、認知度アップや固定客・リピーターの確保にも寄与します。

ソフトウェアインストール型ネットショップ

ソフトウェアインストール型ネットショップは、自社サーバーを用いて必要な機能をインストールすることで、ネットショップを開設するタイプです。ドメインやサーバーを契約すれば自由度高くシステムのカスタマイズが可能なため、独自性ある店舗の構築に繋がります。EC構築システムEC-Cube(イーシーキューブ)が代表的なサービスです。

一方、セキュリティ対策も自社で行う必要があるため、保守運用の観点から見れば前述した2つのタイプより劣ります。

料金体系で選択

ネットショッピング運営で必要となる主な費用は、初期費用と月額費用の2つです。「ショッピングモール型ネットショップ」「ASP型ネットショップ」の初期費用は5~10万円ほどが相場とされています。

一定水準以上のITリテラシーを必要とする「ソフトウェアインストール型」は、初期設定を外部の業者に委託しなくてはならないケースも想定され、その場合、費用が高額になる恐れがあります。

月額費用は数千~数万円程度で収まることが一般的ですが、商品が購入されるたびに手数料が発生する場合もあるため、ランニングコストを正しく把握するには決済手数料にも着目することが重要です。

おすすめのネットショップ開業ツール3選(ショッピングモール型)

本項では、集客力が高く初心者でも開業し易いショッピングモール型ネットショップに絞り、おすすめツールを3つ紹介します。自社の目的に沿ったツールを選択するための参考にしてください。

楽天市場/楽天株式会社

画像引用元:楽天市場公式HP

【料金】

初期費用60,000円
月額費用がんばれ!プラン:19,500円
スタンダードプラン:50,000円
メガショッププラン:100,000円

【特徴】
1億2,000万を越える会員ID 数を誇る楽天が提供するネットショッピング開業ツールです。

【優れている点】
会員の大半が楽天市場で買い物をしており、楽天グループの調査によると、2020年度の年間国内流通総額は4兆5,000億円にも上ります。

サポート体制の充実度も大きな魅力です。ECコンサルタントサービスでは、1店舗につき1人の専門員が配属され、販売戦略やネットショッピングの最新事情に関する情報提供を行い店舗づくりを支援しています。

また、「楽天大学」では店舗の成功事例・失敗事例から楽天市場の傾向を分析し、ノウハウを共有する学びの場を構築しています。中でもeラーニング講座では、多数の有益なコンテンツを無料視聴できるため、店舗運営と学習を同時に行うことが可能です。

Amazon/アマゾンジャパン合同会社

画像引用元:Amazon公式HP

【料金】

初期費用要問い合わせ
月額費用小口出品:100円/商品
大口出品:4,900円/月

【特徴】
世界中約3億に上る顧客対してリーチ可能な、最大規模のネットショップ開業ツールです。

【優れている点】
店舗をオンライン上に構えることなく商品のみの出品を可能にし、生産性の向上に貢献しています。

商品の保管や注文処理、配送、返品対応だけでなく、カスタマーサービスまでAmazonが代行してくれるので、管理業務に手を煩わせる心配はありません。

なお、出品費用は商品の種類や配送方法、利用するプランによって異なるため、自社の目的に沿ってオプションをカスタマイズすることで費用対効果を追求できます。

Yahoo!ショッピング/ヤフー株式会社

画像引用元:Yahoo!ショッピング公式HP

【料金】

初期費用無料
月額費用無料
アフィリエイト手数料など発生
詳細は要問合せ

【特徴】
日本最大級のショッピングサイトYahoo! JAPANが運営するネットショップ開業ツールです。

【優れている点】
初期費用や月々の固定費だけでなく、売り上げロイヤリティも無料であるため、リスクを最小限に抑えた店舗運営が可能です。

日本で最も使用されているキャッシュレス決済サービスの1つであるPayPay(ペイペイ)と連動した集客施策を展開し、ユーザビリティの向上を実現しています。

まとめ

今回はネットショップ開業ツールの選び方やおすすめのツールについて解説しました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け非対面が推奨される今、実店舗を必要としないネットショップの開業は、ニューノーマルに対応したビジネスモデル確立に大きく貢献することが期待されます。

ネットショップ開業ツールを導入する際は、タイプや料金形態に着目し、より自社の目的に沿ったツールを選択しましょう。

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