IT資産管理「SKYSEA Client View」を徹底解説|企業ITデータのセキュリティ管理が万全!

IT資産管理「SKYSEA Client View」を徹底解説|企業ITデータのセキュリティ管理が万全!

Sky株式会社が運営する、ITセキュリティ対策とIT資産運用管理に必要な機能を搭載したソフトウェア「SKYSEA Client View(スカイシークライアントビュー)」について、本記事にて徹底解説します。

近年のデジタルトランスフォーメーション(DX)に伴い必要になってきている「ITセキュリティ対策」や「IT資産運用管理」が、具体的にどのようなものか分かりづらいと感じている人も多いでしょう。

そこで本記事では「SKYSEA Client View」の解説とともに、IT資産の運用とセキュリティについてもわかりやすく解説していきます。

IT資産の運用管理とは

IT資産とは

まず、「IT資産」の具体例は下記の とおりです。

・ハードウェア
・ソフトウェア(アプリケーション)
・ライセンス
・電子化されたデータ類全般
・ソースコード

上記のような、企業におけるIoT上のあらゆるデータを「IT資産」と呼びます

企業は以前から、土地や建物といった「固定資産」を台帳で管理してきました。DXが進む近年では「IT資産」も、この「固定資産」と同等の価値をもちつつあり、台帳のようにシステム化した管理をする必要がでてきました。

では、IT資産における「システム化した管理」とは何を意味するのでしょうか?

それは「データ管理の一括化」です。

IT資産をソフトウェアやアプリケーション、電子データごとの分散した管理ではなく台帳のような1つの基盤にまとめることが重要になります。1カ所で同じ機能を用いた管理をすることで業務効率化ができ、時間と労力のロスを低減します。

この管理の一元化を実現するのが、今回紹介する「SKYSEA Client View」のようなIT運用管理ソフトウェアです。

ITセキュリティ対策とは

データの窃盗・破壊や不正動作を目的とした悪意あるソフトウェアを、「マルウェア」と呼びます。近年、先述したIT資産が外部からマルウェアに侵され情報漏洩する危険性とそれが企業の致命傷となるリスクが高まっています。

また、PCの誤作動や紛失、また業務とは関係のない不正なアプリケーションを使うなど、社内での人為的ミスや不正操作が発生する場合もあります。このようなリスクに備えるには、社内PCの様々な挙動を管理する必要があります

そのためIT資産を一元で運用・管理するソフトウェアを導入する場合は、そのソフトウェア自体のセキュリティサービスが万全であることは必須です。

また先述したようなデータの一括管理は、監視体制が行き届きやすくなりセキュリティの穴を無くすことにつながります。

ITデータの運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」とは

サービス概要

「SKYSEA Client View」はSaaS型のITデータ運用管理ソフトウェアです。

企業の公式ホームページによると「SKYSEA Client View」の概要は以下の通りです。

”標的型攻撃やランサムウェアなどのサイバー攻撃、PCの誤操作やデバイスの紛失といった人為的なミスなど、組織は情報漏洩リスクと常に隣り合わせです。SKYSEA Client Viewは組織の重要なデータを守るため、情報セキュリティ対策の強化とIT資産の安全な運用管理を支援する各種機能・ソリューションを提供いたします。”

これをふまえると、「SKYSEA Client View」がIT資産の運用管理+情報セキュリティ対策という、ITデータ管理に必要な機能を備えていることが分かります。

またSkyが紹介している「SKYSEA Client View」のメリットは、次の3点です。

毎年のバージョンアップ
IT環境の変化にいち早く対応し、より使いやすく するため、毎年定期的なバージョンアップを行っています。

直感的に使いやすい管理画面
大きなアイコンや機能ガイド、複数台のマスターサーバーの連動、リストア(復元)せずに過去の操作ログが閲覧・利用できるといった、初心者でもスムーズに扱える設計です。

他社製品との連携ソリューションで各種対策をさらに強化
情報セキュリティ対策やIT資産管理、ITシステム運用、勤怠管理などをさらに強化するために、他社製品と連携できるソリューションを実装しています。

このように、定期的なバージョンアップや他製品との連携も充実しているため、臨機応変で柔軟な利用を実現します。

さらにテレワークが普及する現在は、

・テレワーク中でも重要データを安全に運用したい
・在宅勤務の社員の業務状況を把握するシステムが欲しい

といった要望に応えることも可能です。

ITデータの運用管理・セキュリティ機能

「SKYSEA Client View」のホームページ内容をもとにその具体的な機能について、ITデータ運用管理機能・セキュリティ機能に分けて解説していきます。

運用管理の機能

資産管理
クライアントPCやサーバーのハードウェア情報、ソフトウェア情報、プリンターやルーターなどのネットワーク機器情報などを24時間ごとに自動収集し、1つの台帳で管理します。組織内のIT資産の活用状況を的確に把握することで、各部署での運用の最適化やコストダウンなどにつながります。

●ソフトウェア資産管理
クライアントPC上でのユーザーの操作や、外部との通信、ファイルへのアクセス状況など、PCのさまざまな挙動をログとして記録。膨大なデータから必要な情報を抽出することで、「いつ」「誰が」「何をしたのか」を正確に把握し、情報漏洩リスクの素早い発見を支援します。

●レポート
資産情報やログデータは、トラブルの原因特定や個別の操作の監視だけでなく、具体的な目的に応じてレポートとして集計することで、傾向を把握しながら変化を察知するツールとしても活用できます。また各種レポートを分析することで、コスト削減やセキュリティポリシーの改善などに役立てます。

●モバイル機器管理
iPhone / iPad / iPod touchの資産情報などを管理するために、一般的なモバイルデバイスマネジメント(MDM)の一部である資産管理機能を備えています。社員の個人所有デバイスを企業内に持ち込むBYOD(Bring Your Own Device)の今後の普及を考え、またプライバシーにも配慮してログ管理機能は搭載していません。また、同様の理由から、Apple社のMDM機能を活用したセキュリティ管理以外の機能も搭載していません。

メンテナンス
オフィスの各フロアに部署が点在する場合や、事業所が複数存在する場合などに、PCのメンテナンスや問い合わせ対応を行う際、自席の管理機から対象PCをリモート操作できるため、作業が効率化します。

ソフトウェア資産管理(SAM)
「ソフトウェア資産管理(SAM)」に必要な管理台帳を用意し、ソフトウェア資産の適切な管理を支援。ソフトウェアメーカー様による監査への対応など、国際規格(ISO/IEC 19770-1:2006)などに準拠した適切なSAM計画に活用できます。

Mac端末運用管理(制限事項あり)
デザイン業務など、オフィスでの活用も多いMac端末の運用管理が行えます。Windows端末と混在した作業環境でも、ハードウェア、ソフトウェア情報を一元管理できます。Mac端末のリモート操作や、収集された資産情報、ログ、デバイス情報の管理は、Windows端末にインストールされた管理機でのみ行えます。

セキュリティ対策の機能

ログ管理
クライアントPC上でのユーザーの操作や、外部との通信、ファイルへのアクセス状況など、PCのさまざまな挙動をログとして記録しています。膨大なデータから必要な情報を抽出することで、「いつ」「誰が」「何をしたのか」を正確に把握し、情報漏洩リスクの素早い発見を支援します。

セキュリティ管理
業務と関係ないアプリケーションの使用や、Webサイトへの書き込みなど、組織のセキュリティポリシーに違反する行為に対して、注意表示(アラート)メッセージを通知したり、操作そのものを禁止するように設定できます。ポリシーに反する行為が行われたPCの画面を、自動的に録画することも可能です。

●ITセキュリティ対策強化
標的型攻撃やランサムウェアなどのサイバー攻撃は日々進化し、悪質化が進んでいます。SKYSEA Client Viewでは、複数のセキュリティ機能を統合したUTM製品などと連携し、サイバー攻撃の早期把握を支援する機能や、共有フォルダへのアクセスを監視・制御する機能などの各種機能をITセキュリティ対策強化というサービスにまとめ、以下の図のような階層的な防御でサイバー攻撃のリスク最小化を支援します。

デバイス管理
USBメモリなどの記憶媒体は大量のデータを手軽に持ち運ぶことができる反面、紛失などによって重要情報が漏洩し、企業の信用を失う危険性もはらんでいます。そこで本機能を活用し、USBデバイスやメディアを1台ずつ適切に管理、細やかに使用制限を設定できます。

サーバー監査
サーバーには個人情報や社外秘ファイルなど、重要なデータが集約されており万全の情報漏洩対策が必要です。そこで本機能では、各サーバーのイベントログを集積し一括管理します。これにより権限のないユーザーからのアクセス状況や、データベースの取り扱い状況などを把握することができます。

導入実用例

株式会社リコー

リコーでは2016年より、リコーグループ国内13社の約61,000台のPCを「SKYSEA Client View」で一元管理しています。次の図のように、複数のマスターサーバーを管理するグローバルマスターサーバーを置くことで、グループ単位での大規模なデータの一括化も可能になりました。

画像引用元:「SKYSEA Client View」公式サイト

導入の具体的な成果としては

・出退勤記録と操作ログを組み合わせて実態を把握し、マネジメント層の会議体で共有

・残業の事前申請率の向上に「残業時間お知らせメッセージ」を活用し、残業時間を削減

・OS標準の暗号化機能「BitLocker」の情報が一元管理できたことで、有償ソフトウェアの導入が不要に

・PCの使用用途を「資産管理」機能で見える化し、不要なPCを洗い出して台数を適正化

といったポイントを挙げています。
リコー公式サイト

「SKYSEA Client View」には1万社以上の導入実績があり、中央省庁や地方自治体にも導入されています。その中から、具体的な企業の導入例をを紹介します。

ミサワホーム株式会社

ミサワホームでは、全国の販売会社の統合に伴いソフトウェア、全国の販売会社のPC約11,500台を分散管理しています。

管理対象PCの画面がサムネイル表示され一覧で確認できるなどの分かりやすいユーザーインタフェースにより、統合した各販売会社の経営層に導入の必要性を理解してもらいやすかった点も導入の決め手となっています。

導入により、USBデバイスについては本社で集中管理し、各販売会社のシステム担当者には「デバイス管理」機能以外の、「資産管理」や「ログ閲覧」「リモート操作」といったヘルプデスクに必要な機能に絞って使用を許可するといった、細やかな権限設定によるセキュリティ強化に成功しました

また、残業申請をしていない社員のPC利用を制限して注意喚起する機能により、残業の抑止も可能になっています。
ミサワホーム公式サイト

製品詳細情報

「SKYSEA Client View」に関する詳しい情報は以下サイトからご確認ください。https://www.skyseaclientview.net/

まとめ

今回は、
Sky(スカイ)、企業・団体向け クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View Ver.16.3」の販売を開始
のニュース記事で取り上げた企業・団体向け IT資産運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」について解説しました。

IT資産の一括した運用・管理には、セキュリティサービスが万全であることが非常に重要です。

充実したセキュリティ機能・使いやすさ・柔軟な運用という点で優れている「SKYSEA Client View」のようなツールを用いてITデータの一元管理を成功させましょう。