「最近よく聞くクラウドファンディングとは何?」「クラウドファンディングについて簡単に知りたい」
このような方に向けて、本記事ではクラウドファンディングの基礎について簡単にわかりやすく解説していきます。
クラウドファンディングを上手く活用すれば、個人、会社、年齢、過去の実績関係なく資金調達をすることが可能です。
2016年には、お笑い芸人のキングコング西野さんが「えんとつ町のプペル展」で4,600万円の資金調達に成功したことも話題になりました。
→参照:キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい!
こうした著名人が活用している影響もあり、クラウドファンディングは世の中的にも認知が広まりました。
現在では、事業家以外の個人の方でもクラウドファンディングを通じて自分の夢を発信し、多くの人から共感を得ることで夢の実現に成功しています。
クラウドファンディングとは何?
クラウドファンディングとは簡単に言うと資金調達方法の1つです。「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、わかりやすく言うと、「インターネットを通じて自分の夢やビジョンを発信することで、その想いに共感し活動に賛同して頂いた方から活動資金を募る方法」のことです。
これまで資金調達といえば、家族や知人から借金をしたり、民間や公的な金融機関から融資を受けたり、ベンチャーキャピタルによる出資などがありますが、クラウドファンディングはそれらの方法に比べて簡単に資金調達が可能です。
近年、クラウドファンディングによる資金調達が勢いを増しており、クラウドファンディングのマッチングを手掛けるクラウドファンディング事業各社は株価も上昇しており、世の中的にも関心が高まっています。
クラウドファンディングの仕組みをわかりやすく簡単に図で解説します。
クラウドファンディングの市場規模、件数
日本クラウドファンディング協会の調査によると、購入型クラウドファンディングの市場規模(集めた金額)においては、2017年には77億円の規模でしたが、2019年には169億円と実に2倍以上に伸びています。
更に、2020年上半期(1月~6月)においては223億円となっており、すでに2019年の年間市場規模を上回っています。
クラウドファンディングは、企業や個人にとってはお金がなくとも多くの人にリーチができ、出資者にとっては自分が応援したい企業や個人の活動に対してピンポイントで支援ができることが魅力です。
また、クラウドファンディングのもたらす広告効果も見逃せません。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングには主に5つの種類があります。ここでは簡単にそれぞれの特長を解説します。
- 購入型
- 寄付型
- 融資型
- 株式型
- ファンド型
購入型
購入型のクラウドファンディングは、起案されたプロジェクトに対して支援者が資金提供を行い、起案者はそのリターンとしてモノやサービスを提供する仕組みです。
さらに、購入型には「All or Nothing型」「All In型」の2種類があります。All or Nothing型は、支援者の募集期間内に目標金額を達成した場合のみプロジェクトが成立します。もし期間内に目標金額に達しなかった場合は資金提供を受けることができません。
All In型は、目標金額に達しなくても、プロジェクトが成立します。ただし、調達資金が不足していてもプロジェクトの実施を確約する必要があります。
寄付型
寄付型のクラウドファンディングは、起案されたプロジェクトに対して支援者が資金を寄付する仕組みです。購入型と異なり、商品やサービスのリターンは基本的にありません。
わかりやすい例としては、被災地支援や、課題解決など地域貢献に関連するものが多いのが特徴です。ふるさと納税の一環として、寄付が可能なクラウドファンディングもありま す。
融資型
融資型クラウドファンディングは、クラウドファンディング事業者が資産運用をしたい個人投資家から小口の資金を集め、起案企業に融資をする仕組みです。
投資家は、金銭的なリターンを受取ることが可能です。また、起案者側は返済を行う必要があります。
株式型
株式投資型クラウドファンディングは、起案企業が個人投資家へ自社の未公開株を提供する代わりに資金提供を募る仕組みです。
非上場ベンチャー企業の未公開株が取得できるということもあり、近年注目を集めています。
ファンド型
ファンド型クラウドファンディングは、株式投資型と同じく企業が投資家に出資を募る仕組みですが、企業そのものに投資をする株式投資と異なり、特定の事業に対して個人投資家から出資を募る仕組みです。
株式を提供すると投資家による経営への介入が行われる懸念があります。ファンド型の場合は、売上などの成果に応じた金銭や、作られたモノ・サービスの提供となるので、新規事業を始めたい場合などに有効です。
クラウドファンディングのメリット、デメリット
近年勢いが増しているクラウドファンディングですが、メリットだけではなくデメリットもあります。メリット・デメリット両面を理解しておくことで、状況に応じた資金調達の使い分けが可能です。
ここではクラウドファンディングのメリット・デメリットを簡単に解説します。
クラウドファンディングのメリット
起案者のメリット
- 金融機関での融資や、ベンチャーキャピタルでの資金調達が難しかった方でも、過去の実績問わずに資金調達ができる
- インターネットを通じて多くの人に自社や商品のPRができる。ブランディング、ファン獲得にもつながる
- 商品開発の資金調達の場合、商品流通前のテストマーケティングとして活用が可能
支援者のメリット
- 起案者はクラウドファンディングサイトで事前審査を受けているため、安心して利用ができる
- 寄付型クラウドファンディングは控除対象となる場合がある
クラウドファンディングのデメリット
起案者のデメリット
- 目標金額に達せず、資金調達ができない場合がある
- 1人当たりの支援は少額とはいえ、数多くの人の共感を得る必要がある
支援者のデメリット
プロジェクトの目標に達した場合でも、起案者側のトラブルによりリターンが受けられない可能性がある
代表的なクラウドファンディングサイト
こちらでは、代表的なクラウドファンディングサイトをご紹介します。クラウドファンディングサイトを使えば、想像よりもはるかに簡単に案件の掲載が可能です。
サイトによって、特長や運用手数料などが異なりますので、ぜひまずはご覧になってみてください。
まとめ
この記事では、クラウドファンディングの基礎についてわかりやすく解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
クラウドファンディングを活用すれば、資金が足りなくて事業化ができなくても、アイデアや想いを発信することでそれに共感をしてくれた方から資金提供を受けることが可能です。金融機関の融資の審査が通らなかった方でも比較的簡単に行うことができます。
個人と個人を繋ぐ役割を持つクラウドファンディングサイトを新しい資金調達方法として、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
【免責事項】
当記事に掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、bizlyは閲覧者が当記事の情報を用いて行う一切の行為について、何らの責任を負うものではありません。当記事の情報に起因して閲覧者その他の第三者に生じた損害につき、当社としては責任を負いかねますので御了承ください。