予約管理システムとは、オンライン上で予約受付・管理、顧客情報を取り扱えるサービスのことを指します。新型コロナワクチン接種の予約システムを開発した事業者も含めると、その数は50サービス以上にもなります。
今回はその中でも、業界最大級の導入実績「RESERVA(レゼルバ)」と、決済機能に特化した「Square(スクエア)予約」を徹底比較します。
当メディアではシステムサービスの比較記事を展開し、各社の特徴、強みの点を明らかにしていきます。今回は総合型予約システムの調査分析より執筆します。
【参考記事】
予約管理システムRESERVAとSTORES予約を徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2023年9月】
予約管理システムRESERVAとAirRESERVEを徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2023年】
予約管理システムRESERVAとMOSHを徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2023年】
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現在調査対象の予約システム一覧
STORES(ストアーズ)予約、AirRESERVE(エアリザーブ)、formrun(フォームラン)、SELECTTYPE(セレクトタイプ)、EDISONE(エジソン)予約、SuperSaaS(スーパーサーズ)、tol(トル)、ヨヤグッド、coming-soon(カミングスーン)、Goope(グーペ)、リザエン、teket(テケト)、MOSH(モッシュ)、Square(スクエア)予約、Repitte BEAUTY(リピッテビューティー)、L(エル)ステップ、ペライチ、yoyakul.jp(ヨヤクルドットジェイピー)、リザヨヤ、おさえるネット、Direct Reserve(ダイレクトリザーブ)、しんきゅう予約、STAR RESERVE(スターリザーブ)、Click Studio Reserve(クリックスタジオリザーブ)、からだケア、upnow(アップナウ)
各社概要
RESERVA(レゼルバ)
RESERVA(レゼルバ)は登録事業者数26万社と国内最大級の導入実績を誇るSaaS型予約管理システムです。350種類以上の様々な業種・業界に対応するべく、予約システムを6つのタイプで提供(サービス提供スタッフ指名あり/なし、スクール、イベント、施設、宿泊)、どの業種・業態にも対応できる総合型予約システムとして高い評価を得ています。利用者は個人事業主から上場企業・公的機関(官公庁含む)まで、世界80カ国でも予約サイトが活用されています。
豊富な機能を取り揃えており、一部有料機能はありますが、必要最小限の機能は無料で利用可能です。アカウント作成から予約システム作成完了まで最短3分で立ち上げられ、即日で予約受付ができます。シンプルなデザイン性で、予約受付をする事業者にも予約する顧客にとっても使いやすいシステムとなっています。
価格・月額料金の詳細は料金表ページをご確認ください。
Square(スクエア)予約
Square(スクエア)予約は、Square株式会社が提供している予約サイト作成ツールです。美容院・ネイルサロンからパーソナルトレーニング、ヨガや語学まで、予約管理機能やPOSレジシステムを必要とする多様な業種で使われており、事前決済機能や顧客情報管理機能など予約管理に欠かせない機能が揃ったサービスです。
価格・月額料金は料金表ページを確認してください。
機能紹介(両社比較①)
両者ともに同じ予約システムですが、全体的に搭載されている機能は大きく異なります。システム導入の際は、各サービスの機能と自社に必要な機能をしっかりと照らし合わせたうえで選択することが重要です。
RESERVA
RESERVAに搭載されている機能例
・予約受付/予約管理をはじめとする予約業務全般
・予約サイト作成機能
・顧客情報の自動データベース化
・自動メール/メルマガ配信
・予約リマインドメール
・事前決済機能
・月額プラン機能
・予約時アンケート機能
・カルテ機能
・多言語機能
・予約/顧客情報CSV出力
・Googleカレンダー連携機能 など
RESERVAは基本的な予約業務に関する機能以外にも、多くの機能が搭載されています。
たとえば、顧客のリピート率を上げるクーポン機能やメルマガ・DM配信機能などがあります。また、シンプルアンケート機能やLINEお問い合わせ機能によって、顧客一人ひとりに寄り添ったサービス提供を行うことも可能です。
Square予約
Square予約に搭載されている機能例
・予約管理
・予約サイト作成
・タッチ決済/ICカード決済/QRコード決済
・メールとSMSによる自動リマインダー
・スタッフ管理機能 など
Square予約は、クレジットカード決済・交通系ICカード決済・QRコード決済など多様な決済方法に対応しています。
ビューティーサロン経営者向けの予約機能(両社比較②)
両サービスともに美容業界で取り入れられており、サロン経営者向けの予約機能が充実しています。利用可能機能や対応している業種の種類にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、両サービスの中でサロン経営に特化した機能に絞って紹介します。
RESERVA
RESERVAには6つの予約タイプがありますが、サロン運営者が予約システムを作成する際は、サービス提供タイプ(スタッフ指名なし)もしくはサービス提供タイプ(スタッフ指名あり)を選択します。サービス提供タイプでは、設定した営業時間やメニューの所要時間・予約時間間隔をもとに、予約枠が自動的に作成されるため、顧客が好きな日時に予約を入れることができます。
サロン運営向け機能
・ギャラリー機能
・準備時間設定機能
・オプションメニュー設定機能
・会員限定メニュー作成機能
・クーポン機能
・サンキューメール配信
・カルテ機能 など
対応可能な業種種類
・エステサロン
・ネイルサロン
・ヘアサロン/美容室
・加圧スタジオ
・日焼けサロン
・エクステ専門店
・ホワイトニングサロン
・ヘッドスパ
・セルフエステ など
→RESERVAのサービス提供タイプ(スタッフ指名なし)の事例紹介はこちら
→RESERVAのサービス提供タイプ(スタッフ指名あり)の事例紹介はこちら
RESERVAのサービス提供タイプでは、メニューを細かく設定できるため、ハンドマッサージやトリートメントなどの追加オプションを用意することも可能です。また、独自会員機能を用いて会員だけが利用できるメニューを作成することもできます。
Square予約
Square予約では、サイト開設・予約業務・オンライン決済・顧客管理・スタッフ管理までSquare予約を導入するだけで完結します。
サロン予約で有用な機能
・顧客プロフィール/メモ機能
・Square POSレジとの連携
・eギフトカード販売機能 など
対応可能な業種種類
・ネイルサロン
・理髪店
・ヘアサロン
・マッサージ など
Square予約では、オンラインでも手軽に利用できるギフトカードの販売やタッチ決済・ICカード(暗証番号)決済など、多様な決済方法に対応したSquare POSレジとの連携機能など、オンライン決済を導入するために必要な機能が十分に揃っています。
事業者のニーズ(両社比較③)
各サービスの特徴や機能が異なるため、どちらが適しているか判断が難しいこともあります。ここでは、上記で比較したことを踏まえて、各サービスがどのような事業者に最適なのか解説します。
RESERVA
RESERVAは、24万社以上が導入している予約システムです。350業種の多種多様な企業や事業者に適している予約システムであることに加え、マニュアルが豊富なためPCの使用が不慣れな人でもかんたんに導入できます。
RESERVAは、以下の項目に当てはまる事業者に向いているサービスです。
・すぐに予約システムを導入したい
・パソコンやスマートフォンの操作に自信がない
・24時間予約可能な体制を整えたい
・最初は無料で利用したい
・顧客管理をシステム化して業務時間を削減したい
・顧客に応じたこまやかなサービスを提供したい
・導入実績が豊富な予約システムを利用したい など
Square予約
Square予約はモバイルアプリから予約管理ができたり、SNSアカウント連携させて予約ボタンを設置することでSNSが予約窓口になったりと、スマホ1つで予約対応が完結します。
Square予約は、以下の項目に当てはまる事業者に向いているサービスです。
・初期費用を抑えたい
・オンライン決済を充実させたい
・手軽に予約業務を行いたい など
予約システムのメリット
予約システム導入のメリットといえば、電話予約受付、紙台帳運用が解消され業務効率化が期待できます。この他にも、下記メリットが挙げられます。
・24時間365日、自動予約受付が可能
・無料であらゆる機能が使えるためコスト削減を実現
・自社独自の予約サイトとして運用可能
・金銭授受を解消するキャッシュレス、無人化運用で感染予防対策
予約システム選定のポイント
総合型か専門型か
予約システムには、ホットペッパー、トレタなどの業界専門型の予約システムと、あらゆる業種に対応できる汎用性の高い予約システムがあります。選定の際にはここの違いを理解しましょう。今回紹介したRESERVAは、あらゆる業種に対応する汎用性の高い総合型予約システムであり、Square予約はオンライン決済に特化した非対面サービスに有用な予約システムです。
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無料版があるか
導入してみて使い勝手が分からないと、その後のオンライン予約運用は進みません。まずは無料版、体験版で使用感(UI/UX)を見てお気に入りのシステムを見つけましょう。写真や画像の掲載枚数に制限があるのか、画像を入れるとどこに表示されるのかなど、実際に使用して確認しましょう。
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機能の豊富さ
実際に予約システムを使用していると、使用前には見えてこなかった要望が次々と出てきます。初めのうちはシステム理解に精一杯ですが、慣れてくると物足りなさを感じるかもしれません。初期の段階で機能数、機能性の部分が豊富にあるシステムを選ぶことはその後継続して利用するうえでは重要です。
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運営事業会社の信用度
予約システムを長く使い続けたいと思っていても、開発運営をする会社が廃止された場合、サービスは停止されてしまいます。新型コロナワクチン接種を機に多く誕生した予約システムですが、サービス終了、企業買収などがあった際には大きくサービスが変わったり、価格が跳ね上がったりすることがあるかもしれません。情報漏洩など過去に事故がないか、顧客データを扱う上で安全性は保たれているか、サービスを使用している企業数や業種、こうした点はしっかり見ておくべきでしょう。
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最後に
以上、RESERVAとSquare予約の比較記事でした。自社に必要な機能機能や利便性に応じて予約システムを選ぶと、業務の効率化や集客率アップの効果をより感じられます。予約システムの導入を検討している人は以下の記事も参考にしてみてください。
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