予約管理システムとは、オンライン上で予約受付・管理、顧客情報を取り扱えるサービスのことを指します。新型コロナワクチン接種の予約システムを開発した事業者も含めると、その数は50サービス以上にもなります。
今回はその中でも、業界最大級の導入実績「RESERVA(レゼルバ)」と、個人事業者向けに特化した「MOSH(モッシュ)」とを徹底比較します。
当メディアではシステムサービスの比較記事を展開し、各社の特徴、強みの点を明らかにしていきます。今回は総合型予約システムの調査分析より執筆します。
【参考記事】
予約管理システムRESERVAとSTORES予約を徹底比較|導入前に絶対読むべき比較ポイント【2023年7月】
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現在調査対象の予約システム一覧
STORES(ストアーズ)予約、AirRESERVE(エアリザーブ)、formrun(フォームラン)、SELECTTYPE(セレクトタイプ)、EDISONE(エジソン)予約、SuperSaaS(スーパーサーズ)、tol(トル)、ヨヤグッド、coming-soon(カミングスーン)、Goope(グーペ)、リザエン、teket(テケト)、MOSH(モッシュ)、Square(スクエア)予約、Repitte BEAUTY(リピッテビューティー)、L(エル)ステップ、ペライチ、yoyakul.jp(ヨヤクルドットジェイピー)、リザヨヤ、おさえるネット、Direct Reserve(ダイレクトリザーブ)、しんきゅう予約、STAR RESERVE(スターリザーブ)、Click Studio Reserve(クリックスタジオリザーブ)、からだケア、upnow(アップナウ)
各社概要
RESERVA(レゼルバ)
RESERVA(レゼルバ)は登録事業者数28万社と国内最大級の導入実績を誇るSaaS型予約管理システムです。350種類以上の様々な業種・業界に対応するべく、予約システムを6つのタイプで提供(サービス提供タイプ(指名あり/なし)、スクール・アクティビティタイプ、イベント・セミナータイプ、施設予約タイプ、宿泊施設予約タイプ)しており、どの業種・業態にも対応できる総合型予約システムとして高い評価を得ています。利用者は個人事業主から上場企業・公的機関(官公庁含む)まで、世界80カ国でも予約サイトが活用されています。
一部有料機能はありますが、多くの機能を無料で利用することが可能です。また、決済金額の4.9%のみで利用でき、初期費用、月額固定費、トランザクション費などの費用は発生しないことも特徴です。
アカウント作成から予約システム作成完了まで最短3分で立ち上げられ、即日で予約受付ができます。シンプルなデザイン性のため、予約受付をする事業者にも予約者にとっても使いやすいシステムです。
MOSH(モッシュ)
MOSH(モッシュ)は、MOSH株式会社が提供しているサブスク機能やSNS連携機能などオンラインサービスに特化したシステムです。個人スキルの販売にフォーカスした機能が搭載されています。
オンラインレッスンなどのサービスを初期費用および月額費用は0円で利用できます。しかし、クレジットカードおよび銀行振込決済の利用時には、6.5%(決済手数料3.5%+サービス利用料3.0%)と99円の手数料が発生します。
MOSH株式会社が実施した満足度調査では、チャットサポート対応の満足度は96.4%と非常に高く、システムの運用に不安がある人でも安心して利用可能です。
機能紹介(両社比較①)
予約機能が搭載されている両社ですが、全体的に搭載されている機能は大きく異なります。システムを導入する際には、利用できる機能範囲をしっかりと理解したうえで、自社に合うサービスを選択しましょう。
RESERVA
RESERVAに搭載されている機能例
・予約受付/予約管理をはじめとする予約業務全般
・予約サイト作成機能
・顧客情報の自動データベース化
・自動メール/メルマガ配信
・予約リマインドメール
・ギャラリー機能
・月額プラン機能
・クーポン機能
・予約時アンケート機能
・カルテ機能
・多言語機能
・オンライン決済機能(4.9%)
・オプションメニュー設定機能
・予約/顧客情報CSV出力
・Googleカレンダー連携機能 など
RESERVAは予約受付をはじめとする基本的な予約業務機能に加え、顧客管理機能や予約確定メールや予約を再確認するリマインドメールなどを自動で送る機能が搭載されています。
今まで手動で管理していた予約関連業務の自動化が進むため、作業の効率化が進みます。また、システム上での情報管理となるため人為的ミスや聞き間違い等によるトラブルを回避することが可能です。
MOSH
MOSHに搭載されている機能例
・予約機能付きホームページの作成
・予約管理
・顧客管理
・オンライン決済機能(6.5%+99円)
・SNS連携機能 など
MOSHでは、これらの機能を全て固定費用0円で使うことができますが、「6.5%と99円」の手数料が発生する仕様です。
スクール運営者向けの予約機能(両社比較②)
RESERVA
両サービスともに教室運営者向けの予約機能が充実しています。利用可能機能や対応している業種の種類にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、両サービスの中でスクール運営に特化した機能に絞って紹介します。
RESERVAには6つの予約タイプがありますが、スクール運営者が予約システムを作成する際は、スクール・アクティビティタイプを選択します。スクール・アクティビティタイプでは、メニューごとに都合の良い日程・定員(在庫数)などを設定して予約枠を作成できるため、不定期、期間限定の予約枠作成にぴったりです。
スクール・アクティビティタイプで利用可能な機能
・団体予約機能
・残席表示機能
・複数料金設定機能
・Zoom連携機能
・キャンセル待ち機能 など
対応可能なスクール・アクティビティ種類
・教室
・講座
・スクール
・オンライン学習
・講演会 など
→RESERVAのスクール・アクティビティタイプの事例紹介はこちら
MOSH
MOSHは、オンラインサービスの販売が可能で、スクール運営やに必要な機能を網羅しています。
レッスン予約で利用可能な機能
・予約管理
・回数券/月謝管理
・Zoom連携機能 など
対応可能なレッスン種類
・オンラインレッスン
・教室
・スクール など
→MOSHの活用事例はこちら
事業者のニーズ(両社比較③)
各サービスの特徴や機能が異なるため、どちらが適しているか判断が難しいこともあります。ここでは、上記で比較したことを踏まえて、各サービスがどのような事業者に最適なのか解説します。
RESERVA
RESERVAは、28万社以上が導入している予約システムです。350業種の多種多様な企業や事業者に適している予約システムであることに加え、マニュアルが豊富なためPCの使用が不慣れな人でもかんたんに導入できます。
RESERVAは、以下の項目に当てはまる事業者に向いているサービスです。
・すぐに予約システムを導入したい
・最初は無料で豊富な機能を利用したい
・パソコンやスマートフォン操作に自信がない
・24時間予約可能な体制を整えたい
・新規顧客の獲得で売り上げUPを狙いたい
・顧客管理をシステム化して業務時間を削減したい
・スクールの予約業務を自動化したい
・導入実績が豊富な予約システムを利用したい など
MOSH
MOSHは、個人のスキルを活かしたサービスの販売サイトをスマホでかんたんに作成できるシステムです。費用は決済手数料のみのため、手軽に個人サービスの提供を始めたい下記のような事業者におすすめです。
・フリーランスとして、個人でオンラインレッスンの開催を考えている
・個人の活動や実績を記録してアピールしたい など
使用感(両社比較④)
予約システムを選びうえで、使いやすさや操作性は重要な要素となります。各サービスの使用感とその特徴を紹介します。
RESERVA
RESERVAは直感的な操作が可能で、登録からサイト作成の流れがスムーズに行えます。初めて予約システムを利用する人でも、迷うことなく使用しやすい点が特徴です。
RESERVAの予約システムでは、パソコンとスマートフォンを利用者に表記ができます。パソコンとスマートフォンの両方を使用している利用者をターゲットとしたい事業者に適した予約システムです。
MOSH
MOSHはスマートフォンでかんたんに予約サイトを作成でき、パソコン操作苦手な人に適した予約システムです。MOSHの予約サイトは、UIがスマートフォンに特化しています。UIとは、文字のフォント、メニューやボタンを含み、利用者が目にするものや操作するものを指します。
MOSHの予約サイトを閲覧した場合でも、スマートフォン仕様の縦長のサイトが利用者に表示されます。パソコンを使用している利用者をメインでターゲットとしている事業者は注意する必要があります。
カスタマーサポート(両社比較⑤)
きちんとしたカスタマーサポート体制があることは、顧客における問題に対して迅速な解決につなげられます。各サービスのカスタマーサポートの充実性を比較したうえで、どちらのサービスを使用するかを検討しましょう。
RESERVA
RESERVAのカスタマサポート体制は充実しており、専門スタッフが問い合わせに迅速に対応してくれます。
基本的にメール対応での問い合わせができ、エンタープライズプラン以上を契約している利用者であれば電話でのサポート対応を行っています。また、シルバープラン以上を契約している利用者であると、予約サイトの初期設定代行における代行もできます。
MOSH
MOSHはチャットサポートに対応しており、営業時間内であれば気軽に担当者に相談ができます。しかし、電話サポートは受け付けておらず、担当者と直接話すことはできません。
予約システムのメリット
予約システム導入のメリットといえば、電話予約受付、紙台帳運用が解消され業務効率化が期待できます。この他にも、下記メリットが挙げられます。
・24時間365日、自動予約受付が可能
・無料であらゆる機能が使えるためコスト削減を実現
・自社独自の予約サイトとして運用可能
・金銭授受を解消するキャッシュレス、無人化運用で感染予防対策
予約システム選定のポイント
手数料の低さ
各予約システムで決済手数料やサービス利用料を含む手数料が異なります。高い手数料の予約システムを使用すると、経費の増加を招きます。決済手数料の低い予約システムは、自社のコスト削減を図ることができます。そのため、各予約システムの特徴や機能を吟味したうえで、手数料が低い予約システムを選定することが重要です。
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総合型か専門型か
予約システムには、ホットペッパー、トレタなどの業界専門型の予約システムと、あらゆる業種に対応できる汎用性の高い予約システムがあります。選定の際にはここの違いを理解しましょう。今回紹介したRESERVAは、あらゆる業種に対応する汎用性の高い総合型予約システムであり、MOSHはオンラインサービス販売に特化した専門型予約システムです。
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無料版があるか
導入してみて使い勝手が分からないと、その後のオンライン予約運用は進みません。まずは無料版、体験版で使用感(UI/UX)を見てお気に入りのシステムを見つけましょう。写真や画像の掲載枚数に制限があるのか、画像を入れるとどこに表示されるのかなど、実際に使用して確認しましょう。
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機能の豊富さ
実際に予約システムを使用していると、使用前には見えてこなかった要望が次々と出てきます。初めのうちはシステム理解に精一杯ですが、慣れてくると物足りなさを感じるかもしれません。初期の段階で機能数、機能性の部分が豊富にあるシステムを選ぶことはその後継続して利用するうえでは重要です。
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運営事業会社の信用度
予約システムを長く使い続けたいと思っていても、開発運営をする会社が廃止された場合、サービスは停止されてしまいます。新型コロナワクチン接種を機に多く誕生した予約システムですが、サービス終了、企業買収などがあった際には大きくサービスが変わったり、価格が跳ね上がったりすることがあるかもしれません。情報漏洩など過去に事故がないか、顧客データを扱う上で安全性は保たれているか、サービスを使用している企業数や業種、こうした点はしっかり見ておくべきでしょう。
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最後に
以上、RESERVAとMOSHの比較記事でした。欲しい機能や利便性に応じて予約システムを選ぶと、業務の効率化や集客率アップの効果を感じやすいです。予約システムの導入を検討している人は以下の記事も参考にしてみてください。
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